バイアグラの偽物を処方されてしまった…

来院された患者様から、他院で、偽物のバイアグラを処方されてしまった、と相談を受けました。
本年の4月頃より、このような相談がチラホラあります。
被害の出所は、全て、同じクリニックです。
いろいろと問題があるので、クリニック名は公表できませんが、世の中には、このようなクリニックが存在します。
困ったものです。

この場合の対処法ですが、患者様ご本人が、被害が有った旨を、直接、保健所へ相談する必要があります。
私たちも、このような悪質な行為の相談を受けた際に、保健所に相談した事がございます。
その時の保健所の対応が、上記のものでした。
つまり、被害者が直接訴えない限り、保健所としても、また聞きだけでは、捜査する事ができないとするものです。
さらに、その偽物バイアグラを持参して欲しいとのことです。
保健所の対応としては、当然と言えば当然ですが。

で、相談された患者様に、このようにお話しさせていただいたところ、やはりというか、プライバシーを気にされる為、相談できない、という事になりました。
患者様の反応も当然な反応だと思います。
結局のところ、泣き寝入りすることになってしまいます。
その”クリニック”は、これを逆手に取っているんかもしれません。
本当に悪質です。
その”クリニック”は、未だに、偽物バイアグラを販売を継続しています。

その”クリニック”のホームページを拝見しても、当然ですが、偽造バイアグラを処方しているなんて、一言も書いてありません。
違法行為でなければ、堂々とホームページになりに掲載するはずです。
その”クリニック”の医師および経営者も、当然ながら掲載できない理由が分かっている、後ろめたいところがあるはずです。
患者様に聞いたところによると、”実はこんなのがあるんだけれども...”と言って、勧められたとの事です。
医者に勧められたのであれば、それが良いのだと思ってしまっても仕方がないことです。
悪いのは、その”クリニック”の医者です。
ひどいものです。
勃起改善効果が期待できないばかりか、健康被害を引き起こす可能性があります。
モラルハザードもいいところです。
医者失格だと思いますが。
皆さんは、どのように思いますか?

では、このような被害に遭わないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
なかなか難しいですね。
実は、このような偽物バイアグラを扱うクリニックの存在は、過去にもございました。
いずれも警察沙汰になっておりますが。
消えては、また、同じようなクリニックが出現する…、これを繰り返しています。
ほとんどの場合は、経営的に行き詰まったり、医師、経営者が逮捕されてしまうため、数年内に廃院して行きます。
長期に渡って開院している場合はございません。
つまり、怪しいクリニックがどうか見分ける方法として、そのクリニックが、何時開業したのか?を見ることで、ある程度絞り込むことが出来るかもしれません。
今回のケースも同じと考えられます。
その”クリニック”は、昨年秋頃に開院したクリニックです。(そのうち消えちゃうと思いますが)

真面目にED診療を行っているクリニックの多くは、製薬会社から、偽造品撲滅運動やED診療普及に対する感謝状を頂いていることがほとんどです。
当院にも、バイアグラのファイザー社、レビトラのバイエル社、シアリスの日本新薬(製造はイーライリリー社)より、感謝状を頂いております。
スペースの都合上、ファイザー社からの感謝状のみですが、ホームページにも掲載しております。
これは実績のあるクリニックのみが頂けるもので、当然ですが、怪しいクリニックにはございません。
噂の広まるのは早いもので、噂が広まっているのを知らないのは、その”クリニック”だけかもしれません。
各製薬メーカーも把握しています。
残念ですが、各製薬メーカーがED薬処方医療機関を紹介している、具体的には、ファイザー社のED-info.netや、バイエル社のEDネットクリニック.com、日本新薬のEDケアサポートにも、その”クリニック”は掲載されています。

という感じで、なかなか見抜く事はできません。
一番簡単な方法は…
池袋スカイクリニックにいらっしゃることだと思います(笑)

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