最近、巷を賑わせている、偽物ネタです苦笑
本当に、ここ最近、お問い合わせが多いです。裏を返せば、それだけ被害に合われた方が多いということですが。。。
最近のお問い合わせ例をあげます。
事例その1
『アメリカで認可、市販されている、バイエル薬品が作っている、ジェネリックのレビトラと説明を受けて、処方してもらったとのこと。しかし、後日、レビトラのジェネリックが存在しないことを知り、当院に相談のため来院。』
バイエル薬品自身で、レビトラのジェネリックを市販していません。する必要がないし、する訳がないですよね?
こんなひどい嘘、医師として以前に、人としてどうかと思いませんか?
少し、説明を付け加えると、レビトラと同成分(バルデナフィル)のED治療薬は、実際には、バイエル薬品(グラクソスミスクライン社:GSK社との協業)から市販されております。
薬剤名 staxyn®スタキシン
https://www.gsksource.com/pharma/content/gsk/source/us/en/brands/staxyn/pi/product-overview.html
http://www.staxyn.com/index.html
上記がGSK社が運営するstaxyn®スタキシンの医療従事者向けおよび患者様向けのサイトになります。
ただ、これはジェネリックではなく、剤形の違いと考えて下さい。大雑把には、口腔内崩壊錠(OD錠と言います)といって、お水なしでも服薬可能な、口の中で溶ける剤形になっております。
ただし、レビトラと比較し、剤形の工夫により吸収効率に差が出ているため、製品名を変えて、市販されております。
実際に添付文書では、レビトラとstaxyn®スタキシンは、容量の互換性が無いと明記されております。
特許を所有しているバイエル薬品だからこそできる事であって、その他の製薬メーカーからは、バルデナフィルを含む医薬品は、市販されていません。
で、処方されたものは、OD錠ではありませんし、コーティングすらしていない粗悪品。
当然、staxyn®スタキシンでもなんでもない、ただの偽物です。
詐欺と言ってよいでしょう。
事例その2
『保健所で正式に認可されているジェネリックなので、安心であるとと説明を受け、処方してもらう。』
保健所は、薬剤を認可する機関ではありません。薬剤を認可するのは厚生労働省です。
まったくのデタラメなので注意して下さい。
詐欺と言ってよいでしょう。
事例その3
『診察室内では、正規のPTPシートに入ったED治療薬を見ながら説明を受けたが、実際に渡されたのは、ビニール袋に分包された、怪しい薬だった。怖くなって服用できず、相談のため来院。』
これはもう詐欺ですね。
説明を受けた薬ではないものが処方された訳ですから。
一般の方には見分けがつかないかもしれませんが、ビニール袋に分包されていたら、要注意です。
国内の正規品は、PTPシートに入っています。
説明を受けたものと処方されたものが違うわけですので、詐欺と言ってよいでしょう。
事例その4
『レビトラの正規品を希望していたが在庫がない、ジェネリックのほうが得であると強く勧められ、断りきれず、処方してもらう。』
ホームページ上、正規品の取扱いがあるような記載があるも、実際は、取扱いがなかったという例。
正規薬の在庫すら無いので、ホームページ上に掲載された薬剤の価格は、ただの客(患者様)寄せ用になります。
実際に取扱いの無い薬品を、さもあるかのように掲載しているわけですから、詐欺と言ってよいでしょう。
事例その5
『レビトラの正規品を希望していたが、ジェネリックを強く勧められ、断りきれず、処方してもらう。ただ、やはり心配になり、当院に相談のため来院。』
断る勇気を持ちましょう!
上記のようなパターンが多いですね。いずれも実例です。ご注意下さい。
モラルの欠如がしばしば問題になる時代ではありますが、皆様の健康を預かる身である医者がモラルを欠如していてどーする?って感じで、戸惑いを隠せません。
きちんとした治療を希望の方は、スカイクリニックへ。