狭心症




【狭心症】

狭心症とは、動脈硬化によって心臓を栄養する血管が狭窄し、その下流領域への血流が低下することにより胸痛を生じる心臓病です。
狭心症にも様々なタイプ、分類がございます。
典型例は、運動時に胸痛を生じる、労作性狭心症です。
これとは異なり、安静時に生じるものに、安静時狭心症があります。これは、心筋梗塞に移行するといわれ、危険なものとされます。

分類により様々な呼び方がございます。
上記は、発症の誘因による分類です。その他、発症機序による分類(器質性、冠れん縮性)、臨床経過による分類(安定、不安定)、 心電図による分類があります。

狭心症をお持ちの方は、ED治療薬、バイアグラレビトラシアリスは服用できないのでしょうか?
答えは「ノー」です。
ただし、条件がございます。

まず、

です。

皆さま、いかがでしょうか?特に、ED治療薬と狭心症治療薬の併用には注意が必要です。
信頼と実績のあるクリニックでご相談ください。


以下に、しばしば質問される狭心症の”タイプ”の解説を追加します。


【不安定狭心症】

不安定狭心症は、症状の出現に決まった法則(労作時に胸痛がでるなど)がなく、安静時労作時など関係ない、 発症の予想がつきません。
印象経過による分類になります。
心筋梗塞の前兆でもあり、危険なタイプとされています。
狭心症は、心臓に血流を送る冠動脈の狭窄で生じます。不安定狭心症の場合、この冠動脈が、狭窄〜閉塞と開通を繰り返している状態です。 いずれ、完全に冠動脈が閉塞し、心筋梗塞に至ります。
通常は、このような場合、集中治療室での入院管理となり、ころ合いを見計らって、心臓カテーテル検査を行うことになります。

もし、ED治療薬を服用中に不安定狭心症を発症した場合は、担当する医師に、その旨を伝えてください。
集中治療室に入院した場合は、ニトログリセリン系薬剤(硝酸剤)を用います。 バイアグラ、レビトラ、シアリスとニトログリセリン系薬剤を併用した場合、 過度の血圧低下を生じる恐れがあるためです。
可能であれば、パートナーにも、バイアグラなどを服用していることを伝えて頂いた方がベターです。

まずは、きちんと治療しましょう。その後、ニトログリセリン系薬剤(硝酸剤)の使用なく、 心臓に後遺症などなく、運動制限の指示がない場合は、ED治療薬は使用可能です。 担当主治医と相談してみてください。 スカイクリニックでも、常用薬が分かるよう、お薬手帳などを持参していただければ、 御相談を、お伺いすることは可能です。もちろんですが、ED治療薬の服用ができない場合は、お断りさせていただきます。


最後に繰り返しますが、バイアグラ、レビトラ、シアリスは、 ニトログリセリン系薬剤を使用していなければ、通常は、服用可能です。運動制限を指示されている場合は、処方できない場合もございます。


【異型狭心症】

異型狭心症は、心電図による分類の一つです。
内容が専門的になってしまうのですが、サイトを訪れて頂いた方のために、解説したいと思います。
通常、狭心症の心電図上の変化は、ST部分が低下致します。 異型狭心症は、通常と異なり、このST部分が上昇いたします。 通常とことなる心電図変化をきたすため、”異型”と呼ばれるようになりました。
この心電図変化は、発作時のみ認められるもので、平常時は、基本的には変化が認められません。
また、原因も、通常と異なることが多いです。
一般的な狭心症は、基礎疾患として、動脈硬化が進行する病気、つまり、糖尿病や高血圧、脂質異常症 や喫煙歴が見受けられます。 心臓に酸素や栄養素を送る血管である冠動脈が、動脈硬化により狭窄することが原因です。
しかし、異型狭心症は、このような基礎疾患と関係なく発症する可能性があります。 原因が異なるためです。 本症の発症機序は、冠動脈が痙攣をおこし狭窄することによります(”攣縮れんしゅく”といいます)。 この血管の痙攣は、ストレスや喫煙により誘発されたりいたします。
冠攣縮性狭心症と同義語で用いられる場合もありますが、厳密には異なります。冠攣縮性狭心症は、あくまで発症機序による分類で、 冠動脈が攣縮(痙攣)することによって生じるたものを指します。 心電図変化は問いません。
それに対し、異型狭心症は、心電図による分類です。 原因は問いません(その原因としては、冠攣縮が多いのですが)。
治療法は、薬物療法が中心になります。一般的な狭心症同様に、ニトログリセリン系薬剤(硝酸剤)が有効であるほか、カルシウム拮抗薬と呼ばれる、 冠動脈拡張剤(降圧剤でもあります)が有効です。


バイアグラ、レビトラ、シアリスは、 ニトログリセリン系薬剤を使用していなければ、通常は、服用可能です。ED治療薬により、発作を誘発することもございません。


written by レトビアなら池袋スカイクリニック