右脚ブロック



【右脚ブロック】

「右脚ブロック」

右脚ブロックは、しばしば見受けられる心電図変化です。
以前より右脚ブロックを指摘されている場合、生まれ持って右脚ブロックを持っていた可能性があります。 この場合の右脚ブロックは、症状があることはなく、病的な心電図異常ではなく、正常範囲と考えられております。 もちろん、運動制限や、治療は必要といたしません。ED治療も受けていただくことが可能です。

心臓は、電気信号により収縮弛緩を繰り返す、いわばポンプです。この電気信号を、心室内で伝達する電線の役割をするのが、”脚”といわれる神経です。 この”脚”は、左右に存在し、右側のものを”右脚”、左側のものを”左脚”と呼びます。 右脚ブロックは、何らかの原因で、この”右脚”の伝導が障害された状態です。右脚ブロックは、ブロックされた程度により、”完全右脚ブロック”、”不完全右脚ブロック”に分けられますが、 やはり、いずれも病気ではなく、正常な心電図変化とされております。
右脚自体の伝導が、もともとゆっくりな事に起因します。
心拍数が増加したときに右脚ブロックが認められることがございます(心拍依存性右脚ブロック)。これも、右脚の伝導がゆっくりなため、増加した心拍数に対して伝導遅延が生じるためです。

新たに右脚ブロックが指摘された場合は、この限りではありません。右脚ブロックを生じる疾患が隠れている可能性もあり、一度、専門医の診察を受けることをお勧めいたします。
右脚ブロック=正常範囲の心電図変化と考えるのでなく、例えばですが軸偏位はないか左室肥大はないか、虚血性変化がないかなど、注意して判断する必要がございます。
ブルガダ症候群という突然死をきたす疾患も、右脚ブロックに似た心電図変化をきたします。
今まで指摘された事がなっかった右脚ブロックであれば、循環器専門医の診察を受けることをお勧めいたします。

通常は、右脚ブロック(完全右脚ブロック、不完全右脚ブロックともに)があっても、バイアグラレビトラシアリスの服用は可能です。

また、右脚ブロックは病的でないことがほとんですが、左脚ブロックは、病的である事がほとんどです。
左脚ブロックを認めた場合は、速やかに、循環器科を受信して下さい。


written by レトビラなら池袋スカイクリニック