EHS(ErectionHardnessScore)によるEDセルフチェックは有効



EHS(ErectionHardnessScore)による簡易的な勃起不全セルフチェックの有用性について

 第20回日本性機能学会東部総会での報告です。昭和大学藤が丘病院泌尿器科、佐々木春明先生。
多少の解説を加えながらご紹介いたします。

勃起不全(ED)は、動脈硬化症、血管内皮障害と密接に関連しており、勃起不全の発症は、将来の心筋梗塞、 脳梗塞などの心血管系疾患や脳血管系疾患の予測しうることが指摘されている。
また、勃起不全は、高血圧や糖尿病などの、動脈硬化をきたす生活習慣病と密接に関連していることも明らかになっています。

陰茎ペニスに血流障害があればEDを発症いたしますが、一般的に認識されているEDと、 医療従事者が認識している勃起不全との間に、認識の差が認められる。
性交時に、陰茎を膣内に「時々」または「たまに」挿入が可能である場合、ご自身がEDであることを認めたがらない傾向があります。
これは、勃起障害の定義からすれば「勃起障害」ということになります。

勃起障害の発症が将来の心血管系疾患や脳血管系疾患を予測し得るならば、みなさんが早期に勃起不全を自覚することにより、 動脈硬化を早期に自覚する事にもつながり、将来の動脈硬化性疾患を予防できる可能性につながります。
ここで重要になるのは、どのように一般社会に「医学的な勃起障害」を認知してもらうかです。
陰茎ペニスを膣内に、「時々」または「たまに」挿入が可能である場合は、先にも述べましたが、医学的には勃起不全であり、陰茎硬度が不十分と言えます。

ここでは、陰茎硬度を表す簡便な尺度であるEHS(ErectionHardnessScore)について解説されました。
また、陰茎硬度が性交において果たす役割を患者の心理的要因からも解説されました。

私たちスカイクリニックのホームページ、”セルフチェック”にもEHS(ErectionHardnessScore)を用意いたしておりますが、 非常に簡便な指標です。一度ご覧ください。
このEHSの優れているところは、簡単に、ご自身のみで勃起障害のチェックが出来るという事です。
自分一人で行う事が出来るという事は、非常に重要な意味を持ちます。完全にプライバシーが確保できるという事です。それにより、正しい評価が出来ることになります。 これに反し、勃起不全のチェックのために、クリニック等に出向く必要がある場合、問診を行う者と対面しなければいけない場合、 恥ずかしさや、見栄などが介在してしまい、正しい勃起不全の評価が出来なくなります。
勃起不全の評価ができないことは、動脈硬化性疾患の早期診断の可能性が、一つ減ることになります。

確かに、勃起障害を病院やクリニックで相談する事は、敷居の高いものです。
この敷居を、可能なだけ取り除こうと努力していますが、ホームページ等で、全てをお伝えする事はできません。
私たちも、もっと努力をしなければなりません。
医療従事者は、このEHSスコアの普及にも、尽力する必要がございます。


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