高密度焦点式超音波法による前立腺癌治療後とEDの関係



前立腺癌治療における高密度焦点式超音波法はEDに影響を与えるのか

 第21回日本性機能学会東部総会での報告です。
藍野病院泌尿器科l、増田裕先生等の報告です。
多少の解説を加えながらご紹介いたします。

男性の高齢人口が増加するとともに、前立腺がんは増加いたします。 高密度焦点式超音波法は、その名の通り超音波を利用します。 前立腺疾患を切らずに治療する新しい治療法で、大きな注目されています。
高密度焦点式超音波法は、短期入院で侵襲が少なく良好な治療成績が得られ、また、手術によらない、体を傷つけないことから、 尿失禁やEDなどの合併症が少なく、治療後のQOL向上が期待されている。

ここでは、高密度焦点式超音波法で治療した患者に対し、IIEF5スコアによりEDの評価を行い、検討しています。
高密度焦点式超音波法前にアンチアンドロゲン療法(抗男性ホルモン療法)を受けておらず、性機能が保たれていた4症例に対し、 IIEF5スコアでEDの評価を、治療前、治療後6ケ月に行っています。

治療前のIIEF5スコアの平均値は18.0。治療後のIIEF5スコアの平均値は11.5と、治療前に比べ治療後のIIEF5スコアは低下し、 ED傾向がみられたが全例、性行為は可能であったが、射精がなく、そのことが不満足な結果につながったそうです。
また前立腺全摘、放射線による小線源療法に比べて性機能は保たれていると考えられた。

前立腺癌に対する高密度焦点式超音波法の合併症が少ないとされるが、高密度焦点式超音波法後、IIEF5スコアは低下し、 勃起能が若干低下するが性行為は可能であった。

やはり、前立腺疾患の治療後は、EDとなる傾向が出てしまいます。
単独での改善策は、限界がありそうです。
しかし、シアリスによるEDに対するリハビリが有効であったなどの報告も散見します。
集学的な治療が要求されています。
どこかで、報告はないのでしょうか


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