下部尿路症状/前立腺肥大症とED(勃起不全)

勃起不全の原因として重要なものとして、下部尿路症状/前立腺肥大症があります。
主には前立腺肥大症と考えて頂いていいと思います。
日本人男性では、前立腺肥大症がEDを引き起こす危険性は、正常な方のおよそ5倍!(欧米では、およそ9倍!)。今まで、あげてきた器質性EDの原因より高率です。
前立腺肥大症は、年を重ねれば男性すべてが生じてしまう病気です。EDの原因が、前立腺肥大症だったら…
そういえば、ED治療薬であるシアリスが、前立腺肥大症の適応を申請しているとか。
バイアグラレビトラも基本的には似通ったお薬なんで、前立腺肥大症にも効くのでしょうか?確認しておきます。

下部尿路症状/前立腺肥大症の治療は、EDの改善につながることが示唆されています。
排尿障害の治療は、α遮断薬と呼ばれる薬剤群が中心となります。
しかし、このα遮断薬と言われるグループのお薬を服用されている方、勃起薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)の服用に注意が必要です。
ED治療薬もα遮断薬も、血管拡張作用があり、これらの併用により、その作用が増加します。
具体的には、副作用として立ちくらみ(起立性低血圧)が生じやすくなります。
α遮断薬の薬剤名は、ハルナール、アビショット、フリバス、ユリーフです。

前立腺肥大症/下部尿路症状は、治療するとEDも改善する可能性があるので、きちんと治療しましょう。

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