高血圧とED(勃起障害) 

話を元に戻しましょう。
器質性ED(勃起障害/勃起不全)をきたす最も身近な病気、それは高血圧です。国民病ですね。
高血圧患者さんは、正常者と比較しておよそ2倍のEDのリスクがあると言われています。
動脈硬化って聞いたことがありますよね?テレビ、雑誌、新聞などで、最近取り上げられてます。陰茎海綿体は、言わば、血管の塊の様な臓器です。そうです、あなた自身が、あなたの大切な陰茎海綿体が、動脈硬化でやられてしまい、EDになります。
年齢とともに、”勃ちが悪くなった”とお思いの方、もう一度、ご自身のことを思い返してみましょう。健康診断や人間ドックで、ちょっと血圧が高め、なんて言われてないですか?
バイアグラレビトラシアリスなどのED治療薬は、素晴らしく良く効く薬ではありますが、100%ではありません。ED中心でお話ししましたが、健康を維持して、長く楽しみたいものです。

高血圧の治療は、きちんと行っていますか?
”ちゃんと治療しているから大丈夫!”
本当にそれで大丈夫でしょうか?高血圧は、きちんと治療しなければなりません。しかし、降圧剤(高血圧治療薬)で、薬剤性EDになるとしたら…。降圧剤には、様々な集類があります。一部の薬剤は、EDを引き起こす可能性があります。高血圧治療とEDと、どちらを優先させるか…。なんだか、複雑な話になってしまいました。
実際には、お薬を複数飲まれてる方が多く、高血圧治療を優先していると思います。
EDはEDで、必要時にバイアグラ、レビトラ、シアリスを服用する…。効果ありますけどね。

高血圧で治療されている方、非常に多いと思います。
みなさん、どんな薬を処方され、服薬されているか理解されていますか?
降圧剤も多数ありますが、大きく分類することができます。
カルシウム拮抗薬、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、β遮断薬、降圧利尿薬です。その他には、最近あまり使われなくなった、α遮断薬、末梢性〜中枢性交感神経抑制薬などがあります。
アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を除き、みな勃起障害(ED)をきたす可能性があります。特に降圧利尿薬、β遮断薬は、EDをきたす可能性が高いお薬です。
参考に、EDへの影響少ない降圧剤をあげておきます。一般的には、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)と呼ばれるグループは、EDへの影響が少ないとされています。ニューロタン、ブロプレス、ディオバン、ミカルディス、オルメテック、アバプロです。
お薬を確認してみましょう〜。バイアグラ、レビトラ,シアリスに頼らなくとも、あなたのEDは治るかも!?

血圧が170/100以上の、コントロールされていない高血圧の方は、バイアグラ、レビトラ、シアリス、いずれも服用できません。
しっかり治療を受けられ、血圧がコントロールされれば、これらは服用可能となります。
また、血圧が90/50以下の低血圧の方も服用できません。
ED治療薬は、血圧に影響を及ぼします。

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