パーキンソン病の方で勃起障害な場合、自律神経障害がEDの原因となります。
パーキンソン病とひとくくりにしていますが、説明書きを見てみると…
多系統萎縮症(shy-drager症候群)の患者さんは、慎重に服用と注意書きがあります。
多系統萎縮症?shy-drager症候群?
パーキンソン症候群をきたす代表疾患です。
パーキンソン症候群?なんだか、混乱してきますね笑。
簡単にお話しすると、パーキンソン病様の症状をきたす疾患は、沢山あります。これらをまとめて、パーキンソン症候群と言います。多系統萎縮症、線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳変性症などがこれにあたります。
パーキンソン病も多系統萎縮症も、線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳変性症(OPCA)などの脳変性疾患の方も、バイアグラ、レビトラ、シアリス、いずれも服用可能です。安心してください。
パーキンソン病や多系統萎縮症、線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳変性症などのパーキンソン症候群をきたす病気は、なぜ、勃起障害(ED)治療薬の服用にあたり、注意が必要です。
その理由は、心臓突然死?
いえ、違います。
単純です。自律神経障害のため、”立ちくらみ”(起立性低血圧)が、生じやすくなるためです。
バイアグラ、レビトラ、シアリスは、血管拡張作用により、”立ちくらみ”が生じやすくなります。特に自律神経障害がある場合、より立ちくらみが、著しくなるため、注意が必要と言うことです。気をつけましょうね。
パーキンソン病、パーキンソン症候群の治療薬とED治療薬の併用は、特に問題ないです。
ちなみに、多系統萎縮症のうち、自律神経障害の目立つものを、shy-drager症候群と言います。
多系統萎縮症、shy-drager症候群、線条体黒質変性症などのパーキンソン症候群を患われている方は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの服用に注意が必要です。
これらED治療薬は、血管拡張作用を有すため、低血圧、起立性低血圧(立ちくらみ)を生じやすくさせます。
パーキンソン症候群を生じる様々な疾患にかかられてる方、服用に注意が必要です。