Archive for the ‘レビトラ’ Category

前立腺肥大治療薬とレビトラ

土曜日, 3月 26th, 2011

昨日お電話頂いたので、そのおさらいです。
前立腺肥大症で治療されている男性。
前立腺肥大の治療薬とレビトラの併用は可能かどうか、とのお問い合わせでした。
もちろん、大丈夫です!
ただ、一点注意があります。
前立腺治療薬の中心であるαブロックカーは、そのお薬自体の副作用として、起立性低血圧がございます。具体的な症状は、”立ちくらみ”です。これは、αブロッカーの血管拡張作用によるものです。
この”立ちくらみ”が、レビトラと併用した場合、若干増強される場合がございます。レビトラも、血管拡張剤のためです。
だからといって、使用できないわけではなく、”注意”をして頂ければ、問題なく使用することはできます。
また、レビトラを使用する日は、前立腺肥大のお薬を可能であれば休薬していただいてもかまいません(もちろん程度によるので、主治医とご相談ください)。
代表的な前立腺肥大の治療薬(αブロッカー)をあげておきます。

ハルナール,ユリーフ,フリバス
(ジェネリック医薬品:ウロスロール,タムスロシン,タムスロン,ハラナシン,ハルスロー,ハルタム,パルナック,ハルリーブ,ハロネロール,リストリール:すべてハルナールのジェネリック医薬品)

ちなみに、前立腺肥大症は、最近では、下部尿路障害と言われたり致しますが、これは、EDの原因になります。
治療を受けた方が良いですよ。
症状は、

  • 夜間にトイレに行く回数が多い。
  • 尿の切れが悪い
  • 残尿感、違和感が残る
  • などです。
    全ての男性が、年齢を重ねれば罹病するといっても過言でない病気です。
    上記の症状がある方は、泌尿器科または内科へお係りください。

    レビトラおよびシアリスが受ける食事の影響

    水曜日, 8月 5th, 2009

    レビトラは、食事の影響受けないんじゃないの?
    と思われる方、勃起不全について勉強熱心ですね笑。
    確かにレビトラは、食事の影響を受けにくいです。しかし、これもバイアグラに比較してのお話です。
    説明書きをよく読んでみると…
    脂肪分が30%までの食事なら影響を受けません、と小さく書いてあります。
    レビトラも、食事の影響を考えて服用したほうが良さそうです。

    バイアグラは、食事の影響をかなり受けると考えてください。
    特に、こってりとした食事を取った後に服用すると、全然効果が出ない場合があります。吸収が、阻害されます。
    高価な薬でもありますし、もったいないですよね。

    バイアグラ、レビトラは食事の影響を受けるけど、シアリスなら大丈夫?
    そうもいきません。
    こちらも、説明書きをよく読んでみると…
    800kcalまでの一般的な食事では、影響がでない?
    800kcalというと、牛丼(並)くらいです。卵つけたらオーバーしてしまいます笑。
    やはり、食事の影響を考えて服用するのがいいですね。
    ED治療薬いずれにも当てはまる、コツですね。

    シアリスは、バイアグラ、レビトラと性格が異なります。
    特徴は、その効果持続時間です。シアリス20mgを服用した場合、最長36時間もの効果持続時間が期待されます。
    この特徴を生かした服用法をお勧めします。
    つまり、食事の影響がない時間帯に、先に服用を済ませちゃいましょう。
    服用後、2-3時間経過してしまえば、食事の影響は考えなくても良さそうです。

    バイアグラ、レビトラ、シアリス、いずれのED治療薬も、空腹時服用が良いですね。

    効果持続時間と最高血中濃度

    金曜日, 7月 17th, 2009

    ED治療薬のの特徴を理解し、服用のタイミングを計ると、より効果的に勃起を得る事が出来ます。
    バイアグラ、レビトラ、シアリス、いずれのお薬も、説明書きには行為の1時間前に服用しましょう~、と書いてありますね。
    簡単です。それでいいんです。
    服用後、性欲が高まれば、効果が出てきます!ものスゴイことになります!!

    より、効果的に使うために、各々の薬剤のプロフィールを確認しましょう。
    ED治療薬の効果持続時間は、個人差がありますが…
    バイアグラ25mgで4時間
    バイアグラ50mgで4~5時間
    レビトラ10mgで4~5時間
    レビトラ20mgで6~10時間
    シアリス10mgで24時間
    シアリス20mgで24~36時間
    一応参考まで。

    ただし、バイアグラもレビトラもシアリスも、作用持続時間内であれば100%の効力を発揮するわけではありません。いずれの薬剤も最高血中濃度に到達し、徐々に減少してゆきます。
    そうです!最高血中濃度の時が、最も効果が出るタイミングです。
    では、最高血中濃度到達時間(参考値)…
    バイアグラ、約50分
    レビトラ、約45分
    シアリス、約3~4時間
    シアリスは、血中濃度のピークが少ない薬です。前もって服用するのがいいですね。
    ただ、シアリスは、最高血中濃度への到達時間に、個人差が多そうです。
    早い方は、服薬1時間後に、すでに効果が出てきます。
    なかには、服薬半日たってやっと効果が出てきたなんて方もいらっしゃいます。
    御自身の良いタイミングを探って下さい。

    持続時間は、シアリスが一番ですね。シアリス20mgの場合、最長36時間もの効果持続時間が期待できます。
    ウィークエンド・ドラッグなんて言われてたりします。
    金曜の夜服用すれば、日曜までカバーできます。
    便利ではありますが、バイアグラ、レビトラと比べると、ちょっと弱めな印象の薬剤です。

    ≪重要≫不整脈薬を服用中の方は確認してください

    水曜日, 7月 8th, 2009

    最近使用頻度の多くなっている塩酸アミオダロン(抗不整脈薬)ですが、これを使用中の方は、バイアグラレビトラシアリス、いずれのED治療薬も服用できません。
    塩酸アミオダロンの薬剤名は、アンカロン、アミオダロン塩酸などです。

    抗不整脈薬のうち、クラスⅠA、クラスⅢに分類されるものを使用中の方、レビトラは服用できません。
    主な薬剤は、アミサリン、リスモダン、キニジン、シベノール、ピメノール、アンカロン、ソタコールなどです。
    抗不整脈薬を服用の方は、注意が必要です。主治医との相談を要します。

    網膜色素変性症と肝疾患、腎疾患とED治療薬の飲み合わせ

    土曜日, 7月 4th, 2009

    網膜色素変性症の方、残念ながら、バイアグラレビトラシアリス、いずれの勃起薬も服用できません。
    網膜色素変性症は、夜盲症ではじまり、進行性に視野狭窄や視力低下を生じ、いずれ失明に至る病気です。
    ホスホジエステラーゼ6(PDE6)の遺伝子異常が認められます。PDE5阻害剤であるED治療薬は、それに影響を及ぼす可能性があります。

    重度の肝機能障害(肝硬変症など)をお持ちの方、バイアグラ、レビトラ、シアリス、いずれの勃起薬も服用できません。

    人工透析を必要とする重度な腎機能障害(慢性腎臓病、慢性腎不全)をお持ちの方、レビトラは、服用できません。
    容量用法に注意を要しますが、バイアグラ、シアリスは、服用可能です。

    人工透析を必用としていない場合、容量用法に注意を要しますが、バイアグラ、レビトラ、シアリスは、いずれのお薬でもED治療可能です。

    病状が安定してからにしましょう

    金曜日, 7月 3rd, 2009

    最近6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を発症した方は、残念ですが、バイアグラレビトラは服用できません。
    最近6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血、最近3ヶ月以内心筋梗塞を発症した方は、シアリスは、服用できません。
    症状が安定した後、服用が可能となります。
    病気のため運動制限を指示されている方や、硝酸剤(ニトログリセリン系薬剤)を服用されている方はED治療薬は服用できません。
    、ED治療にあたり、主治医との相談が必要です。

    ED治療を行う前に、確認しなければならないことがあります。
    重要な点ですので繰り返します。
    心筋梗塞や狭心症などの心臓病で、硝酸剤(ニトログリセリン系薬剤)を、使用中の方は、残念ながら、バイアグラ、レビトラ、シアリス、いずれのED治療薬も服用できません。これらを併用した場合、生命に危険を及ぼす恐れがあります。
    残念ながら、服用できません。
    その理由ですが、心臓に負担がかかるから…ではなく、単純に飲み合わせの問題です。
    ED治療薬と硝酸剤(ニトログリセリン系薬剤)を併用した場合、過度の血圧低下が出現する恐れが有ります。
    これによって、体に害が及ぶ可能性が有る為です。
    心機能の問題ではございません。

    硝酸剤(ニトログリセリン系薬剤)ですが、長期に服用していると耐性が生じ、効果が減弱する事が知られています。
    つまり、漫然と服薬を続けていても、効果が無い、意味が無い場合が有ります。
    (例外として、シグマートⓇ(ニコランジル)は、耐性の生じにくい薬剤とされています)
    一度、主治医に相談してはいかがでしょう?
    運動制限を指示されていなければ、常用薬の飲み合わせの問題がクリアーされれば、ED治療薬の服用が可能かもしれません。

    心疾患の場合、硝酸剤(ニトログリセリン系薬剤)以外にも、抗不整脈薬の併用の問題もございます。
    ED薬の服用の可否は、ご自身で判断せず、専門家にご相談ください。