陰茎海綿体圧測定



【陰茎海綿体圧測定】


EDは、血管の異常から生じることがございます。
イメージですが、陰茎の勃起は、充血することにより生じると、お考えください。 陰茎の充血、すなわち勃起は、陰茎に流入する動脈と、陰茎から流出する静脈のバランスによります。 血管の異常による勃起障害は、器質的勃起障害にあたります。 陰茎海綿体圧測定は、このうちの 静脈性勃起障害 の診断に用いられる検査法です。

陰茎海綿体に生理的食塩水を一定量で注入しながら陰茎海綿体圧を測定いたします。 勃起を維持するための生理的食塩水の流量が大きければ静脈性勃起障害と診断されます。 具体的には、海綿体内圧を90mmHgにキープするのに必要なポンプによる注入速度が、 3~5ml/分以上必要である場合、静脈閉鎖機能の異常の存在が示唆されます。
一方、別法である内圧減衰度を測定する場合には、150mmHgまで上昇させた内圧が、 30秒で40~45mmHg以上低下するようなら、これも静脈閉鎖機能の異常を示唆する所見となります。 陰茎海綿体造影(cavernosography) を、陰茎海綿体圧測定と同時に施行することにより流出部、つまり静脈器質的障害の画像診断も可能となります。

しかし、陰茎海綿体圧測定は患者様の負担が大きく、特に心血管系に障害のある患者には行う事が出来ないため、 最近では、この検査の代わりとしてCT angiographyやRadioisotope penographyが試みられています。


written by ED薬は池袋スカイクリニック