閉経(更年期)に伴って生じる性交痛の治療|エストリール膣錠



池袋スカイクリニック
男性専門
エストリール膣錠の処方について(問診のみで処方)

    当院では、女性ホルモン低下を原因とする膣の萎縮・湿潤の低下、それに伴う性交痛にのみ、エストリール膣錠を処方しております。 閉経されていたり、その兆候(更年期障害)が認められる方が対象となります。
    また、偽閉経療法中や低用量ピルを中長期服用中の方、何らかの理由で子宮卵巣を摘出した方も対象となります。
    出血、異常な帯下、異臭、掻痒などが認められる場合は、他疾患が疑われるため、他院産婦人科を受診してください。
    診察は問診のみです。閉経に伴う性交痛の確認のための問診を行い、その後、処方となります。 初再診関わらず、テレビ電話での遠隔診療が可能です。
    お薬は、直接、宅急便で郵送いたします。
    また、当院では保険診療は取り扱っていません。自由診療となります。保険診療をご希望の方は、他院でご相談ください。


エストリール膣錠0.5mg  3,600円(税込み)/30錠
エストリール膣錠0.5mg  2,600円(税込み)/30錠
エストリール膣錠0.5mg  6,800円(税込み)/100錠

ご負担は、お薬代+送料となります。
ご相談無料。調剤料など、上記以外の費用はかかりません。

初診再診に関わらず、遠隔診療(テレビ電話での診察)が可能です。
まずはお問い合わせいただき、ご予約下さい。 大変申し訳ございませんが、現在、火曜日、金曜日、土曜日の診療に限らせていただいております。


使用法は、一般的には、
・初めの2週間は連日
・2週間以後は、隔日〜2回/週程度(維持量)
(生理中の使用は、お控え下さい)
です。使用頻度は、ご本人の残存するエストロゲン(女性ホルモン)分泌量によって変化します。 完全な閉経に近づくほど、維持量が多くなります。個人差が大きく、適宜使用量を調整する必要があります。 エストロゲン分泌能が残っている場合は、初めから維持量程度で十分なこともあります。
導入初期以外は連日使用しないことが多いため、実際には、エストリール膣錠30錠で2ヶ月分前後となることが多いです。


初診時は、エストリール膣錠30〜60錠をご希望される方が多いです。 再診時は、特に問題が無かった場合は、100〜200錠を希望される方がほとんどです。
年に一回程度、近医婦人科にて診察を受けていただき、お薬は当院で処方させていただくこともできます。
定期受診に伴う費用、手間などを考慮していただき、判断していただければと思います。


プライバシーを気にされる方は、テレビ電話による遠隔診療がおすすめです(初診の方でも可能です)。
手順としては、
①お電話をいただき予約を取る
②テレビ電話での医師による問診
③宅急便(ヤマト運輸)にてお薬の発送(日本国内(当院)から発送いたします。)
対面する回数は、テレビ電話での1回のみです。

プライバシーを気にされる方は、クリニック名ではなく、院長個人名での発送も可能です。
但し書きには、『商品』としか記載しませんので、開梱しなければ、内容はわからないようになっています。
また、ヤマト運輸の営業所止めも指定できます。
クロネコメンバーズであれば、ご自身によりコンビニ受け取りに変更することも可能です。


エストリール膣錠。持田製薬株式会社。国内正規流通品。
(写真をクリックすることで拡大して見ることが可能です。)
当院で扱う医薬品は、すべて国内で正規に承認され、流通しているものです。
安心して使用することができます。
海外で安価に作られた薬剤を、クリニックオリジナルのプライベートブランドのように販売されているケースがあります。
ご注意下さい。


エストリール膣錠製剤箱 エストリール膣錠シート

50代となり閉経や更年期に至ると、膣の湿潤が失われてゆきます。この場合に生じる性交痛は、多くの場合は膣の入口の痛みとなります。 膣の奥の痛みの場合は、他の原因を考える必要があるため、産婦人科の受診をおすすめいたします。

本邦では、あまり普及していないエストリール膣錠ですが、欧米諸国では、更年期以降の女性に対し、一般的で、当たり前のように使用されています。
欧米諸国で、年配のカップルがいつまでもセックスを楽しんでいるのは、男性にはバイアグラなどのed治療薬、 女性には、エストリール膣錠などのホルモン剤の助けがあるからでもあります。

また、子宮内膜症や子宮筋腫で偽閉経療法をされている方も、やはり膣萎縮から性交痛が発症します。 基本的には、膣局所にしか効果がない薬剤ですので、エストリール膣錠の使用で、生理が始まったり、子宮内膜症や子宮筋腫が増悪することはありません。

低用量ピルを服用している方も膣萎縮を生じる可能性があります。 低用量ピルには、低用量のエストロゲン(女性ホルモン)が含まれますが、本来の女性ホルモン量ではないため、中長期服用している場合、膣の乾燥症状(性交痛)を発症する可能性があります。 エストリール膣錠によって、避妊効果が減少することはありません。

授乳中の場合も、ホルモンバランスの関係から性交痛が生じやすことが知られています。

潤滑ジェルなどでごまかしているのとは全く異なり、自然な感覚が蘇ります。
単純に潤いを回復し、閉経に伴う性交痛を改善するのではなく、細胞自体のコラーゲンや水分量が増加するため、膣や子宮頸部、陰部全般を柔らかくし、男性女性ともに挿入時の違和感がなくなります。
潤滑ジェルなどでは、この自然な感じを再現することができません。

また、エストリール膣錠による治療により膣粘膜が成長すると、膣の善玉菌であるデーデルライン桿菌が増殖し、膣の自浄作用が回復します。 膣や陰部でのカンジダ(カビの一種)や雑菌の繁殖が抑制されるため、異臭や痒みが抑制できます。
エストリール膣錠は、膣内フローラ(細菌叢)を改善する作用があります。
性交痛だけでなく、臭いが気になる場合も改善効果が期待できます。

パートナーに対しては、潤い豊かな膣粘膜と柔らかな女性器がパートナーを優しく包み込むため、多くの喜びを与えることができます。 膣内フローラの改善作用から、女性器の異臭が抑えられるので、パートナーに不快感を与えません。 ご本人だけでなく、パートナーにも、愛情豊かなセックスをもたらします。
また、充実した性行為は、パートナーとの日常的な関係も充実したもの変えると言われております。 セックスは、単に性行為というだけでなく、コミュニケーションとしても、とても大切です。
パートナーのためにも、治療をご検討下さい。

リピート率の高さから、満足度の高い治療であると考えております。
潤滑ジェルでは得られない効果を体感していただければと思います。
もう更年期だから、すでに閉経しているから、といって、諦める必要はございません。
エストリール膣錠による治療は、以前と同様のセックスを可能とします。


副反応(副作用)は、 エストリール膣錠に対するアレルギー、過敏症以外は、ほぼ有りません。
アレルギー、過敏症は、使ってみないとわからないところはございますが、一般的には、ごく一部のアレルギー体質の方でない限り、 問題ありません。


経口薬や経皮吸収型のテープ剤は、全身投与となりますが、エストリール膣剤は、膣局所に作用する薬剤であり、全身性の副作用はありません。

膣欧州産婦人科学会(European Board & College of Obstetrics and Gynaecology:EBCOG)や 欧州泌尿器婦人科学会 (European Urogynaecological Association:EUGA)の学会誌には、
『閉経後女性に対する推奨用量の膣内エストリオール(エストリール膣剤)の 1 日 1 回の治療は安全であり、 子宮内膜増殖または過形成のリスク増加はない(子宮体癌のリスクはない)、安全な治療薬』
とする論文が掲載されています。
Review of the endometrial safety during intravaginal treatment with estriol
Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 1995 Sep;62(1):101-6.

また、アメリカ産婦人科学会では、エストリオール(経口薬も含む)やエストロゲン製剤の膣内投与は、 乳がんのリスクと関連がなかったとする論文も掲載されています。
その他にも、Lancet誌では、膣へのエストロゲンの投与は、乳がんのリスクを高めないとする報告(1)や、 JAMA oncology 誌では、乳癌患者が使用した場合でも、死亡率に差がないことが報告(2)されています。
最近では、乳癌治療におけるホルモン療法で生じた膣萎縮に対しても、使用される機会が増えています。 このことからも、乳腺に対するリスク増加も無いと考えられます。
(1) Breast Cancer Risk in Postmenopausal Women Using Estrogen-Only Therapy
Obstet Gynecol. 2006 Dec;108(6):1354-60.
(2) Type and timing of menopausal hormone therapy and breast cancer risk: individual participant meta-analysis of the worldwide epidemiological evidence
Lancet. 2019 Sep 28;394(10204):1159-1168.
(3) Vaginal Estrogen Therapy Use and Survival in Females With Breast Cancer
JAMA Oncol. 2024 Jan 1;10(1):103-108.


初診再診に関わらず、遠隔診療(テレビ電話での診察)が可能です。
まずはお問い合わせいただき、ご予約下さい。 大変申し訳ございませんが、現在、火曜日、金曜日、土曜日の診療に限らせていただいております。

処方にあたって、特別な検査等は必要はございません。
問診のみです。
現在の症状や閉経、更年期、既往歴、薬のアレルギーの確認、薬の使用法などの説明が中心です。
ご質問等あれば、お伺いいたします。

当院での診療は、全て自由診療(保険外診療)です。 公的保険は適用されません。
保険診療をご希望の方は、産婦人科等をご受診下さい。


【性交痛の治療】

女性の性交痛は、様々な原因で生じます。
その一つに閉経に伴う女性ホルモン(主にエストロゲン)の分泌低下(更年期障害)が挙げられます。
女性ホルモンは膣粘膜の成長を促し、性行為中の膣の湿潤を与え、潤い豊かな性行為を可能とします。 更年期に至ると、女性ホルモンの分泌が低下し、膣萎縮が生じます。セックス中、十分な潤いを得ることができません。
また、女性器の柔軟性が低下することも、性交痛の原因の一つです。
潤いの不足と柔軟性の低下は、セックス時の疼痛を生じさせます。
程度によっては、痛みだけでなく、擦過による出血が生じることもあります。

女性ホルモンの分泌は、加齢に伴い低下します。
つまり、全ての女性において、更年期→閉経とエストロゲンの分泌が低下するとともに性交痛が生じます。
50代の女性からのご相談が多いのですが、40代〜60代と幅広くお問い合わせいただいております。
エストリール膣錠による治療に年齢制限はなく、今までと同じように、パートナーと愛し合いたい、愛情を分かち合いたい、性交痛のため思うようにセックスができない等、 の不満がある場合、治療の対象となります。

最近では、子宮内膜症や子宮筋腫などの治療として、 レルミナなどGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)アンタゴニストによる偽閉経療法が行われるケースが増えてきました。 この場合も、やはり閉経時と同じように、膣粘膜の非薄化から、性交痛が生じえます。
エストリール膣錠の主成分であるエストリール(E3)は、子宮内膜に影響を及ぼさない事から、 子宮内膜症や子宮筋腫の増悪を心配せずに性交痛の治療が行えます。
パートナーの男性も、性的に活発である年齢であることが多いことから、パートナーのための治療にもなります。

低用量ピルを服用中の場合も、膣萎縮を生じ、性交痛を発症します。 本邦でも低用量ピルが普及してきており、その副作用として、性交痛を自覚する方が増加しています。
この場合も、エストリール膣錠にて改善が期待できます。

乳癌などでホルモン療法中の方は、主治医に相談下さい。
主治医の許可が得られた場合にのみ、エストリール膣錠を処方いたします。

また、何らかの理由によって、卵巣を摘出してしまい、生理が止まってしまっている方も、治療対象となり得ます。 (卵巣摘出の原因が子宮癌や卵巣癌などの悪性疾患の場合は、基本的には、5年以上再発が認められない場合に限ります。)
膣が残存していれば、効果が得られます。

エストリオール膣錠による治療の効果は、性行痛が改善するのはもちろんですが、その他、様々な事柄に及びます。
豊かなセックスは、女性としての自信となり、それが日常生活の充実につながることが指摘されています。
表情が明るくなる、気持ちが前向きになる、人間関係が良好になる、家事や仕事に集中できる、催事など積極的に参加できるようになった、 などが例として挙げられています。

膣粘膜が潤い、女性器の柔軟性が回復し、膣内フローラの改善から異臭が抑えられることは、パートナーである男性にも影響を及ぼします。
臭いからくる不快感が無くなり、潤い豊かな膣粘膜と柔らかな女性器が男性を優しく包み込むため、豊かなセックスをもたらし、男性の満足感を向上させます。

男性の立場からすると、パートナーがセックスに協力的なことは、非常に嬉しいものです。
男性にとってのセックスは、性行為という一面はもちろんありますが、パートナーと一緒にすごした期間が長くなればなるほど、 コミュニケーションの側面が強くなります。
長年連れ添った愛するパートナーとセックスできないのは、寂しいことです。

良好なセックスは、パートナーとの関係を改善します。
パートナーとの心身ともに良好な関係は、人生を豊かにすることは言うまでもありません。
エストリール膣錠による治療は、性交痛を改善するだけでなく、豊かな生活が得られる可能性があります。

欧米諸国ではオープンに話される事柄であっても、本邦において、国民性からか、セックスや性機能に関する悩みは、憚られてきました。
これは、医療従事者においても同様です。性機能に関して、教育を受けた医療従事者が、ほとんどいないことも原因の一つです。
しかし、実際には、セックス・性機能の悩みは、生活の質(Quality of Life)を著しく低下させ、相談もできず、一人で抱え込んでしまっている患者様が、非常に多く存在します。 当院は、性機能治療に従事している数少ない医療機関です。

当院では、女性ホルモン低下(閉経)に伴う膣環境の湿潤低下、それに伴う性交痛の治療を提供しております。 更年期症状があり、潤いが不足していると感じられる場合は、エストリール膣錠による治療を考慮下さい。 また、子宮筋腫や内膜症などで、偽閉経療法中の方、低用量ピルを服用中の方も、良い適応です。
何らかの理由があり、子宮や卵巣を摘出している方も、良い適応となります。 (悪性腫瘍で摘出されている場合は、5年以上再発が無い場合に考慮されます。詳しくは、ご相談下さい。)
それ以外の原因による性交痛治療をご希望の方は、他院産婦人科を受診下さい。
プライバシーにも配慮しております。
お気軽にご相談ください。

【副次効果】

エストロゲンの低下は腟の乾燥症状のみならず、尿意切迫感・頻尿、尿道炎・膀胱炎などの下部尿路の様々な症状の原因にもなることが知られており、 これらの症状は閉経後性器尿路症候群(Genitourinary syndrome of menopause;GSM)とよばれます。
閉経後性器尿路症候群(Genitourinary syndrome of menopause;GSM)に対しても、エストリール膣錠が有効であることが知られています。


【性交痛の原因】

性交痛の原因は、肉体的なものと精神的なものとに大別されます。
肉体的な原因がある場合は、ペニスの挿入時(膣入口)または奥まで挿入したときに痛みを生じるケースが多いとされ、 精神的な原因によるものの場合は、痛みの出現は、患者によって様々であるとされます。

当院では、閉経に伴う性交痛の治療を提供しております。その他の原因による性交痛治療は行っておりません。
閉経に伴う性交痛は、膣入り口の痛みを来します。

肉体的な原因

挿入時の疼痛(膣入り口)

・潤いの不足
前戯の不足、閉経に伴うエストロゲン(女性ホルモン)の不足(更年期障害)、性的に未成熟な場合、授乳中の女性、 子宮内膜症などの治療で偽閉経療法中の場合、低用量ピルを服用中の場合、などがこれに当たります。

・外傷や術後の変化
外傷、骨盤周囲の手術、陰核の包茎手術、出産時の会陰切開

・感染症や湿疹
生殖器の感染症や尿路感染症、外陰部の感染症や湿疹

・膣痙攣

・先天的な膣の低形成

奥まで挿入時の疼痛(膣奥の痛み)

・疾患や形態異常
子宮内膜症、子宮後屈、子宮筋腫、膀胱炎、過敏性腸症候群、骨盤底筋群の機能異常、子宮腺筋腫症、痔核、卵巣嚢腫などがこれに当たります。

・術後や医療行為に伴う変化
骨盤腔内の手術(子宮摘出術など)による瘢痕、癌に対する放射線治療・抗癌剤治療などがこれに当たります。

精神的な原因

・不安感や抑うつ
パートナーとの関係性に不安や恐怖等がある場合、性的興奮が得られず、セックスの不快感や疼痛の原因となります。

・日常生活の中のストレス
精神的なストレスは骨盤底筋群の緊張(収縮)に繋がります。過度の緊張(収縮)は性交痛に繋がります。

・性的なトラウマ
過去に性的な乱暴を受けるなどトラウマがある場合、性交痛の原因となりえます。 性交痛の患者様全てに、性的なトラウマがあるわけではありません。

【更年期障害】

女性ホルモンの減少によって生じるのが更年期障害です。
主な症状は、
・顔がほてる
・汗をかきやすい
・腰や手足が冷えやすい
・息切れ、動悸がする
・寝つきが悪い、または眠りが浅い
・怒りやすく、すぐイライラする
・くよくよしたり、憂うつになることがある
・頭痛、めまい、吐き気がよくある
・疲れやすい
・肩こり、腰痛、手足の痛みがある
等です。一見、不定愁訴と捉えられてもおかしくないような症状です。
定期的であった月経(生理)周期が不規則になってきた場合、女性ホルモンが低下してきている可能性があります。

女性ホルモン低下によって生じる性交痛は、更年期障害の一症状とも言えます。
しかし、本邦では、文化的背景、プライバシー等から、セックスについて相談し辛かったり、 医師側も、積極的にセックスに関する事柄を問診しないなど、治療を行う環境が整っておりません。

当院で治療を行っている性交痛は、このタイプとなります。
挿入時の膣の入口の痛みをきたします。 膣の奥で痛みが生じる場合は、他疾患を疑う必要もあるため、他院婦人科でご相談下さい。

【エストリール膣錠】

エストリール膣錠は、女性ホルモンであるエストロゲンの一つであるエストリオール製剤です。
内服薬ではなく、膣剤であるため、膣粘膜の局所のみにしか効果が発現しません。
内服薬の場合、全身への影響が懸念事項としてあるため、更年期障害に対する女性ホルモン補充療法は、現時点では限定的な治療法になります。 内服した場合での一番の懸念事項は、長期に使用することにより女性器の癌(乳がんや子宮体癌など)や血栓症のリスクが上昇することです。
エストリール膣錠は、膣粘膜のみに作用するため、経口投与と異なり、これらの懸念事項がありません。

添付文書上、『エストロゲン(女性ホルモン)依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者』は使用禁忌となっておりますが、 これらのリスクは、ほぼありません。
エストリール膣錠の主成分であるエストリオール(E3)は、子宮粘膜に作用しないため、子宮内膜癌のリスクとはなりません。
最近では、エストリオール(E3)は、乳がんに対して抑制的に作用する可能性を指摘されています。

ちなみにですが、子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス感染により引き起こされるため、エストロゲン(女性ホルモン)依存性悪性腫瘍ではありません。
膣がんは、珍しいがん(希少がん)であり、女性生殖器がんの1%程度を占めるとされます。 リスクファクターは、ヒトパピローマウイルス感染と年齢(60歳以上)とされております。 60歳以上(閉経後)に発症することから、女性ホルモンとの関連は薄いと言えます。

皮膚に塗布する外用剤をイメージ下さい。
もちろん薬剤の性質にもよりますが、全身性の影響は無い〜軽微なものが殆どです。
エストリオール膣錠も同様で、全身性の影響は、ほぼございません。
逆に、全身性の効果がないため、更年期障害の様々な症状を改善する効果もありません。

エストリール膣錠にて治療を続けていると白色の帯下(おりもの)が出てくることがあります。 これは膣粘膜の新陳代謝によるもので、膣表面の古い細胞が剥がれ落ちたものです。 皮膚で例えると垢のようなものになります。
その他症状がない場合は、治療を継続されて差し支えございません。

【効能又は効果】

添付文書上では、
腟炎(老人、小児及び非特異性)、子宮頸管炎並びに子宮腟部びらん
となっています。
当院では、萎縮性膣炎(女性ホルモン低下による膣粘膜の萎縮)による性交痛治療薬として処方しております。
閉経や更年期は個人差が強く、一概に何歳〜とは言えないのですが、おおよそ40歳以降の方が当てはまります。
早い方では30歳台後半から発症する場合もございます。 月経不順などが、併せて発症している場合は、可能性が高くなります。
他疾患の治療目的の場合は、産婦人科等、受診して下さい。

【禁忌】

・エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者(腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある。)
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性
は使用できません。

また、以下に当てはまる場合は、当院での処方は控えさせていただいております。
・乳癌の既往歴のある患者、乳癌家族素因が強い患者
・乳房結節のある患者、乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者
・未治療の子宮内膜増殖症・子宮筋腫・子宮内膜症のある患者
・骨成長が終了していない可能性がある患者、思春期前の患者、妊婦、 授乳婦、小児等

エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)に対する影響は、ほぼございません。
しかし、添付文書上、このような記載があり、これを遵守する必要があるため、処方を控えさせていただいております。
実際、乳がんなどでホルモン療法をされる際、ホルモン療法の副反応(副作用)により閉経様になる場合があります。 このときに生じる性交痛に対して、しばしば、エストリール膣剤が用いられます。

エストリール膣錠は、本邦で市販開始されたのが1961年9月です。 古くから存在する薬剤ですが、その添付文書に記載されている知見も古いものです。
エストロゲンは、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)があり、エストロゲン依存性腫瘍(女性ホルモン依存性腫瘍)に影響を及ぼすのは、 エストロン(E1)とエストラジオール(E2)です。 添付文書上に記載された知見データも、1950〜1970年代と古いものがほとんどであり、これらが区別されていません。
最近では、エストリオール(E3)は、乳がんに対して抑制的に作用する可能性を指摘されています。

当院では、閉経(更年期)に伴う膣粘膜の萎縮、性交時の疼痛に対してエストリール膣錠を処方しております。
おおよそ40歳以降の方が適応となります。
繰り返しになりますが、添付文書上、以上の注意書きがありますが、エストロゲン依存性腫瘍(女性ホルモン依存性腫瘍)のリスク上昇は、 ほぼありません。
子宮内膜増殖症・子宮筋腫・子宮内膜症は、女性ホルモンによって増殖・増大・増悪いたします。 そもそも女性ホルモンが低下している方には当てはまりません。
その他疾患の場合は、他院でご相談下さい。

【診察】

初診再診問わず、遠隔診療(テレビ電話での診察)が可能です。
まずはお問い合わせいただき、ご予約下さい。 大変申し訳ございませんが、現在、火曜日、金曜日、土曜日の診療に限らせていただいております。 何卒、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。


エストリール膣錠の処方にあたって、特別な検査等は必要はございません。 問診が中心です。 定期的な婦人科検診(婦人科のがん検診:乳がん含む)を受けていただくのをお勧めします。
まずはお問い合わせいただき、ご予約下さい。


当院での診療は、全て自由診療(保険外診療)です。
公的保険は適用されません。
保険診療をご希望の方は、産婦人科等をご受診下さい。


エストリール膣錠0.5mg  3,600円(税込み)/30錠
エストリール膣錠0.5mg  2,600円(税込み)/30錠
エストリール膣錠0.5mg  6,800円(税込み)/100錠

導入初期以外は連日使用しないことが多いため、実際には、30錠で2〜3ヶ月分となることが多いです。
使用頻度は、ご本人の残存するエストロゲン(女性ホルモン)分泌量によって変化します。
一般的には、
・初めの2週間は連日
・2週間以後は、隔日〜2回/週程度(維持量)
(生理中は、使用はお控え下さい)
生理が、未だある方は以上に従う必要はございません。初めから維持量程度で十分なこともあります。
いずれも、状況に応じ、適宜調整が必要です。


お薬代以外として、お薬の送料が必要です。
その他の費用、診察料、処方箋料のご負担はありません。
お薬代 + 送料 = ご負担する費用
となります。
送料を以下に示します。
ご参考にして下さい。


送料(ヤマト運輸:宅急便コンパクト)
北海道 : 790円
北東北 (青森・岩手・秋田) : 640円
南東北 (宮城・山形・福島) : 590円
関東 (茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨) : 590円
信越 (新潟・長野) : 590円
北陸 (富山・石川・福井) : 590円
中部 (岐阜・静岡・愛知・三重) : 590円
関西 (滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山) : 640円
中国 (鳥取・島根・岡山・広島・山口) : 690円
四国 (徳島・香川・愛媛・高知) : 690円
九州 (福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島) : 790円
沖縄 : 790円


お支払い方法は、銀行振込およびクレジットカードによる決済、現金書留に対応しております。
対応しているクレジットは、
・visa(ビザ)
・master(マスター)
・jcb(ジェーシービー)
・american express(アメリカン・エクスプレス:アメックス)
・Diners(ダイナース)
のみです。
クレジットカード
まずは、ご連絡下さい。
よろしくお願い申し上げます。


オンライン診療研修修了書

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帝京大学附属病院 地域登録医療機関証

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各社感謝状

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