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以下の各薬剤の解説ページへのリンクからお入りください。
『バイアグラ処方』、『レビトラ処方』、
『シアリス処方』、『プロペシア処方』、
『ザガーロ処方』
この度、ザガーロが、新規の男性型脱毛症治療薬として認可されました。
池袋スカイクリニックにおいても、取り扱いを開始いたします。
成分名はデュタステリドです。
同剤は、アボルブという名称で、前立腺肥大症を適応疾患として既に本邦でも市販されていました。
男性型脱毛症の適応疾患が追加に伴い、この度、ザガーロとして新たに市販されることになりました。
実質的にはアボルブと全く同じ薬剤になります。名称が異なるだけと考えてください。
韓国では、本邦に先んじて、男性型脱毛症治療薬として市販されております。
治療の選択肢が広がることで、より患者様に適したAGA治療の実践を可能となり、
有効率の向上につながると考えられます。
患者様は、より満足しうる発毛効果が得られると考えます。
一般的には、プロペシアと比較し、ザガーロの方が、発毛に優れるとされております。
ザガーロ(0.5mg)30錠
→料金表
ザガーロですが特許切れによるジェネリックの市販が開始されております。
まずは、東和薬品を皮切りに、各社より市販される可能性が高いと思われます。
ちなみにですが、ザガーロは本来はアボルブという前立腺肥大症治療薬であり、後にAGAの効能が追加され、ザガーロとして市販に至っております。
つまり、ザガーロとアボルブは全く同じ薬剤になります。
アボルブに関しても、やはりジェネリックが承認されております(こちらはデュタステリドAVという名称になります)。
前立腺肥大用は『AV』、AGA治療用は『ZA』と記号が付与されておりますが、全く同じ薬剤となります。
AGA治療のポイントは、原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を、コントロールすることにあります。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンの主要物質であるテストステロンから、5α-還元酵素を介して生成されます。
プロペシアおよびこの度市販されるザガーロも、この5α-還元酵素を阻害する事によって、
脱毛を抑制し、発毛を促します。
抗AGA作用の強度は、この5α-還元酵素の阻害率に因ります。
本剤は、この阻害率が勝ります。
専門的になってしまいますが、5α-還元酵素は3タイプ存在します。
簡単に言うと、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)の生成は3経路存在するといえます。
AGA治療で重要なのは、1および2型の5α-還元酵素とされます。
プロペシアは、そのうちの2型を阻害する、つまり一つの経路のみをブロックするのに対し、
ザガーロは、1および2型の両方の経路をブロックいたします。
この差が発毛の差(抗AGA作用)につながります。
実際に、ザガーロが頭皮組織中のDHT(ジヒドロテストステロン)を5割程度抑制するのに対し、
プロペシアは4割程度であったとの報告もございます。
上述したように、ザガーロ0.5mgは、プロペシアより優れており、その5mg相当(一般的な用量は1mg)
であったとする報告もございます。
生え際の抜け毛に対する発毛効果も優れているとされます。
また、時々ではありますが、プロペシアを5年以上服用されている方で、再び脱毛が進行してしまうことを経験します。
いわゆる耐性が生じたと言われることがございます。
この長期に服用した際に生じる耐性の原因は、ブロックされた経路を迂回し、残された別の生成経路からのDHT(ジヒドロテストステロン)の産生が増加します。
ザガーロは、迂回経路をもブロックする事が出来るため、このような耐性が生じた例においても有効であると言えます。
以上より、
が、適応になると考えます。
(生え際に対する発毛効果は、後ほど詳述いたしております。)
優れた育毛作用を示す本剤ですが、副作用に関しては注意が必要です。
男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制する事から、やはり、
男性機能及び乳房への影響が懸念されます。
グラクソ・スミスクライン(GSK)社の資料によれば、国際共同試験における副作用発現頻度は、プロペシアと比較し、
差は認められておりません。
しかし、同成分の薬剤であるアボルブ(前立腺肥大症を適応疾患として承認済み)の男性機能及び乳房に関する副作用頻度は、
やや高率であることから、注意は必要と考えます。
(アボルブの治験時の被験者の年齢層がより高齢であったことが、主な理由とされております。
前立腺肥大症は、高齢男性の疾患であるため、被験者の年齢も高く設定されています。)
男性機能障害に注意すべきことから、
は、より慎重に判断すべきと考えます。
市販後調査の結果が発表され次第、ご報告いたします。
池袋スカイクリニックで処方する医薬品は、すべて国内に正規に流通している純正品です。
当然ではありますが、グラクソ・スミスクライン(GSK)社の純正品の取り扱いしかございません。
当然のことと思われますが、ジェネリック(後発医薬品)と称して、質の悪い海外製のコピー品を処方する医療機関の存在も聞いております。
期待通りの効果が得られないばかりか、薬害が生じる可能性もございます。
『ザガーロ取り扱いあります』と謳っておき、実際に来院したら、
コピー品を強要された等の被害報告がございます。
本薬は、特許が有効であるため、ジェネリック(後発医薬品)は存在しません。
(アボルブに関しても同様です。)
つまり、ジェネリックと称すものは、偽物・模造品ということになります。
信頼できる医療機関にご相談ください。
池袋スカイクリニックは、2009年10月に開院し、大勢のAGA(男性型脱毛症)患者様の治療にあたってきました。
当院では、科学的根拠のある治療(Evidence Based Medicine)を実践しております。
抗AGA作用の実証されていないシャンプーやサプリメントの類の、勧誘は一切いたしておりません。
AGA治療は長期に渡るため、患者様の費用負担の問題も重要です。
池袋スカイクリニックでは、初診料ならびに再診料、処方箋料、調剤料などは頂いておりません。
お薬代のみのご負担で、処方させていただいております。
診察の中心は、問診、視診となります。頭髪を引き抜くなど、侵襲的な検査は必要としません。
予想される改善、副作用、注意事項を説明した後、院内にて処方させていただきます。
院内処方のため、診察後、その場で薬剤をお渡しすることが可能です。
自由診療となりますので、保険証を持参しなくとも診察および処方を受ける事は可能です。
池袋スカイクリニックでは、患者様のプライバシーの確保のため、担当するスタッフは、
医師、事務員含め全て男性です。
院内処方は、プライバシー確保のためにも一役買っています。
他にも、様々な工夫を凝らし、患者様の負担低減を図っております。
池袋へお越しの際は、是非、池袋スカイクリニックにも、お立ち寄りください。
ザガーロはAGA(エージーエー/男性型脱毛症)に対して認可された2番目の薬剤となります。
成分はデュタステリドです。(因みにプロペシアの成分は、フィナステリドです。)
プロペシア同様に5α-還元酵素を阻害し、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制します。
違いは、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)を産生する経路*を複数阻害する事により、
より強力な抗AGA作用を発揮する事です。
*5α-還元酵素は3つのアイソザイムが知られております。
AGA治療でのターゲットとなるアイソザイムは、1および2型です。
1ならびに2型の経路からDHTが生成されると考えて下さい。
プロペシアは2型の経路を阻害するのに対し、本剤は、1および2型の両方の経路を阻害します。
プロペシア(フィナステリド)が、もともと前立腺肥大症の薬剤だったことは、別項でお知らせしておりますが、
ザガーロ(デュタステリド)も同様です(アボルブ®)。
フィナステリドとデュタステリドと成分名が似ていることからも判断できるように、
同系統の薬剤になります。
デュタステリドは、グラクソ・ウェルカム社(現グラクソ・スミスクライン(GSK)社)が開発した薬剤で、
米国では2001年、本邦では2009年に、前立腺肥大症治療薬として承認(アボルブ®)*されております。
男性型脱毛症治療薬としては、2009年に韓国で承認されており、2015年9月、本邦でも承認される事となりました。
アボルブ®(デュタステリド)を服用していた患者様に、発毛が認められていたことは、
臨床医には広く知られておりました。
男性型脱毛症の適応が正式に認められたことにより、より身近に処方が可能となったと言えます。
アボルブ®とザガーロ®は、同じメーカー(グラクソ・スミスクライン(GSK)社)が市販する、
同成分(デュタステリド)の薬剤です。
適応症が異なるため、製品名が異なるとお考えください。
ザガーロの効能・効果は、男性における男性型脱毛症(AGA/エージーエー)です。
増毛効果は、直径2.54cm内の毛髪の“本数”および“太さ”で評価されております。
以下に、本数のデータを示します(グラクソ・スミスクライン(GSK)社資料より転載)。
24週間の観察期間後の発毛数は、対象であるプロペシア1mgは56.5本/2.54cmであったのに対し、、 ザガーロ0.5mgは89.6本/直径2.54cmの発毛を認め、対象群を完全に凌駕するものとなっております。 頭髪の太さを見た場合でも、同様に優れた結果を得ています。
次に、頭髪の太さの変化を示します(グラクソ・スミスクライン(GSK)社資料より転載)。
本数同様に、太さに関しても良好な試験結果が得られております。
本数を増やす、抜けにくく、太く立派に育てることが、増毛に繋がっているといえます。
注;前頭部に対しては、やや効果が落ちます。
注;円形脱毛症などのAGA以外の脱毛症には適応がございません。
注;未成年者に対する安全性及び有効性は確立されておりません。
注;本薬剤は男性のみを対象とします。
当院では、ザガーロ0.5mg錠を、1日1カプセルの服用をお奨めしております。
服用時間による効果発現率の差は認められておりません。
また、食事によるお薬の吸収の差も認められていません。
ご都合の良い時間に服薬することが可能です。
注:半減期が非常に長いため、多少の服薬タイミングのずれは、薬効に大きな影響を与えませんが、
より効果を確実にするには、定期服薬が欠かせません。
定時の服薬を習慣づける事をお奨めします。
3ヵ月程度の服用で効果が自覚できる場合もございますが、ヘアサイクルの関係から、通常6ヵ月の継続が必要です。
また、継続的に服用が必要です。
なお、0.5mg/日以上の増量による効果の増強は、確認されていません。
プロペシアは、AGA(エージーエー/男性型脱毛症)の進行予防薬であったのに対し、
ザガーロは、男性型脱毛症となっております。
微妙な表現の違いではありますが、グラクソ・スミスクライン(GSK)社の本薬剤に対する自信の表れと感じます。
実際に、どの程度の有効率であったか、以下に表として示します。
服用週数 | 26週 | 52週 |
---|---|---|
著名増加 | 10% | 13% |
中等度増加 | 33% | 39% |
経度増加 | 38% | 33% |
不変 | 18% | 15% |
軽度減少 | 1% | 0% |
服用週数 | 26週 | 52週 |
---|---|---|
著名増加 | 8% | 14% |
中等度増加 | 32% | 34% |
経度増加 | 36% | 31% |
不変 | 22% | 21% |
軽度減少 | 2% | 0% |
この表は、ザガーロ0.5mgの成績になりますが、およそ1年の服用で頭頂部では85%、
前頭部では80%の有効率を誇ります。
(プロペシアの1年後の有効率は60%程度です。経時的な効果を示すデータはございますが、
試験条件が異なる可能性があるため、直接比較は控えます。)
頭頂部及びに前頭部ともに高い有効率を認めていますが、突筆すべきは、
前頭部における無効例の少ない事です。
プロペシアの服用では、数%の方は同部での進行を抑制することが困難でした。
このことは、同部の抜け毛で悩む患者様にとって、朗報といえます。
しかし、やはり同薬に関しても抗AGA作用に限界がありそうです。
およそ1年の治療によっても、発毛が得られていない例が15~20%存在します。
おそらくは、長期にわたって治療を継続していただければ、この割合は減少すると思われますが、
それでも、全員の方で発毛が得られるわけにはいかないでしょう。
理由に関しては、毛根が完全に息絶えてしまった、重度に進行している部位で、
発毛を得るのが難しいからだと考えます。
やはり、早期に治療を開始するに越したことはございません。
抗AGA作用には、いかにDHT(ジヒドロテストステロン)をコントロールできるかがキーポイントであることは先に述べました。
ここでは、もう少しデータの詳細をお伝えしたいと考えます。
以下に示すのは、韓国で本薬剤が承認されたときに参考にされた論文*からの引用です。
デュタステリド(ザガーロ)0.5mgとフィナステリド(フィナステリド)5mgの比較検討です。
比較項目 | デュタステリド0.5mg | フィナステリド5mg |
---|---|---|
5α還元酵素阻害 | 1型+2型 | 2型(+3型) |
血中DHT抑制効果 | 92% | 73% |
頭皮DHT抑制効果 | 51% | 41% |
*:The importance of dual 5a-reductase inhibition in the treatment of male pattern hair loss:
Results of a randomized placebo-controlled study of dutasteride versus finasteride
J Am Acad Dermatol 2006;55:1014-23.
デュタステリドの優れたDHT(ジヒドロテストステロン)産生抑制作用が示されております。
これは、デュタステリドが、1および2型の両方の5α還元酵素を阻害することでもたらされる効果です。
しかし、頭皮組織中のDHT(ジヒドロテストステロン)を完全に抑制できているわけではございません。
AGA治療では、一般的に1および2型の5α還元酵素が重要とされておりますが、
頭皮組織内の3型5α還元酵素の存在も無視できないように思えます。
こういったことから、デュタステリドとフィナステリドの併用療法が試みられ、
有効であったとの症例報告もございます。
第Ⅱ層/Ⅲ相国際共同試験において、17.1%に副作用が認められています。
本試験デザインには、日本人120例も含まれております。
日本人においては、11.7%に副作用を認め、その主な内訳は、リビドー減退(性欲減退)5.8%、
勃起不全5.0%、射精障害1.7%とのことです。
国内で実施された長期投与試験では、16.7%に副作用が認められております。
主たる副作用は、勃起不全10.8%、リビドー減退(性欲減退)8.3%、射精障害4.2%となっています。
現在は、過去と比較し、副作用の評価が厳格になっているため、
2005年に認可されたプロペシアと直接比較する事は困難です。
しかし、その作用機序、強力な抗AGA作用を考えた場合、男性機能及び乳房への影響が、
やや増加する可能性は否定できないと言えるかもしれません。
プラセボ群 | プロペシア1mg群 | ザガーロ0.5mg群 | ||
---|---|---|---|---|
評価症例数 | 181 | 179 | 184 | |
副作用発現例数 | 27(15%) | 35(20%) | 30(16%) | |
副作用名 | 発現症例数 | |||
生殖系/乳房障害 | 8(4%) | 18(10%) | 14(8%) | |
勃起不全 | 6(3%) | 10(6%) | 10(5%) | |
射精不能 | 2(1%) | 3(2%) | 1(<1%) | |
射精障害 | 1(<1%) | 2(1%) | 2(1%) | |
精神障害 | 5(3%) | 9(5%) | 4(2%) | |
リビドー減退 | 2(1%) | 7(4%) | 4(2%) | |
胃腸障害 | 8(4%) | 3(2%) | 4(2%) | |
腹痛 | 2(1%) | 0 | 0 | |
臨床検査 | 5(3%) | 4(2%) | 5(3%) | |
精液量減少 | 0 | 0 | 2(1%) | |
感染症/寄生虫症 | 0 | 1(<1%) | 3(2%) | |
鼻咽頭炎 | 0 | 1(<1%) | 3(2%) |
上記以外にも副作用がございます。
副作用と思われる症状が出現した場合、服用を速やかに中止し、
医師または薬剤師に以後の対応についてお尋ねください。
多くの副作用は、服薬初期に出現いたしますが、
定期的な健康診断などの検査をお奨めいたします。
しばしば、初期脱毛についてのご質問を受けます。
初期脱毛とは、服薬開始初期の段階で、発毛ではなく、逆に脱毛を生じる事を言います。
しかし、この初期脱毛ですが、臨床的には、明らかになっておりません。
本薬剤においても、同様です。
可能性として考えられることは季節的な問題です。
春から夏にかけてが、抜け毛が最も増える季節となりますが、服薬開始時期がこの季節と重なり、
その時点で発毛効果がまだ発現していなかったとすれば、脱毛を自覚するかもしれません。
また、あくまで可能性としてですが(医学的に証明されておりません)、
毛根の活動が活発になることで、いずれは抜けてしまうであろう頭髪が、
抜けてしまうという可能性です。ただ、これに関しては見方を変えれば、
これから新しく発毛す準備段階とも言えます。
いずれにせよ、初期脱毛に関しては、あまり心配する必要はないと考えます。
池袋スカイクリニックにおいても、2009年10月より診療を行っておりますが、
初期脱毛と考える例の経験はございません。
服用に際しては、必ず医師の診察を受けて下さい。
注1: | グラクソ・スミスクライン(GSK)社製の純正品以外の取り扱いはございません。 |
---|---|
注2: | 通信販売は行っておりません。 |
フケやかゆみでお悩みの方へ
フケ、かゆみは、カビ(真菌)が原因であることがございます。
程度次第では、脂漏性湿疹という病名で、治療を要する事もございます。
そうでない場合も、フケ・かゆみが多い場合は、頭皮ケアの一環として、カビ(真菌)は、考慮すべき存在です。
頭皮を清潔に保つことは、AGA治療の基本です。
ご質問、ご希望の方は、池袋スカイクリニックへお問い合わせください。