バイアグラ(baiagura、万艾可(伟哥)、一般名:シルデナフィル,sildenafil,以下シルデナフィル)は、勃起不全治療に革新的変化を与えました。 ホスホジエステラーゼ5阻害剤に分類され、全世界で最初に使用可能となった勃起薬です。 その後、レビトラやシアリス が開発されております。
シルデナフィル,sildenafilの作用は、ご本人様の性欲が高まるに従い、陰茎海綿体の血流を増加させ、勃起を生じさせます。 性欲の高まりがない場合、効果発現はございません。つまり、意に反して勃ちっぱなしになるお薬ではございません。 あくまでも“硬さ”だけのお薬であり、性欲増加作用はございません。(催淫作用はございません)。
シルデナフィル,sildenafilの登場により、これまでの勃起不全治療の流れが一変しました。
正しく使用した場合、非常に有効で、尚且つ安全であるため、現在では全世界で使用されるに至っています。
本邦では、1999年より使用可能となっております。
本邦では、勃起不全改善薬として、シルデナフィルは25mg錠、50mg錠が認可されております。
残念ながら、シルデナフィル100mg錠は、認可されておりません。
シルデナフィルは、実は他の疾患でも使用されている薬物です。
その病名は、”肺高血圧症”です。名前の通り、肺の高血圧症です。
肺高血圧症は、難病指定されている疾患です。
この場合、シルデナフィルを一日60mg、毎日服用することとなっております。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、シルデナフィルは、毎日服用しても、お体に害を与えません。 毎日服用しても、安全性が確保されているため、このように厚生労働省から認可されています。 国から、安全性のお墨付きを頂いているわけです。
シルデナフィル,sildenafilは、国際特許法により保護されているため、正式なジェネリック医薬品として販売されておりません。 ジェネリック医薬品としては、2013年頃に登場すると考えられます。
インドなどの一部の国では、成分の生成法のみに特許を認めています。つまり、生成法が異なれば、シルデナフィルsildenafilを生成販売することができます。 しかしこれは例外です。正式なジェネリック医薬品ではございません。
ジェネリック医薬品の命名法として、一般名であるシルデナフィルsildenafilに続き、製薬会社名を記載する場合が一般的です。 シルデナフィル「会社名」などと表記されると思われますが、これに従わない場合もございます。
2014年5月に国内のジェネリック医薬品メーカーである東和薬品から、シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」が市販され、
これを皮切りに、現在では、数社のジェネリックメーカーから市販されております。
成分名(シルデナフィル)+「製薬会社名」の表記となっております。
東和薬品のみOD錠(口腔内崩壊錠)を採用しており、お口に含んだ際に溶けてしまうため、
お水などがその場に無くとも、服用できる剤形となっております。
因みにですが、東和薬品製のジェネリック・バイアグラですが、コーヒー味とレモン味の2種類が用意されています。
残念ですが、味の方は期待できません。
また、口腔内に薬剤のザラザラ感が残存いたします。
口腔内崩壊錠としては、”良くできたもの”ではございません。
VIとは、VIAGRAからとったものとの事です。
バイアグラの成分であるシルデナフィルは、肺高血圧症の治療薬であると前述致しました。
これと混同しないように付記されたものです。
国内で正規に流通しているジェネリックは、品質および費用で優れ、現在では、バイアグラ希望者の9割以上の方が、ジェネリックを選択しております。
和名 | : | バイアグラ錠(baiagura)25mg、50mg |
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中国名 | : | 万艾可25mg、50mg(伟哥) |
一般名 | : | シルデナフィル クエン酸塩(JAN),sildenafil |
製造 | : | ファイザー社(アメリカ) |
販売開始 | : | 1999年3月 |
ジェネリック | : | 2014年5月市販開始.シルデナフィル「製薬会社名」 |
シルデナフィルsildenafil構造式又は示性式 | ||
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シルデナフィル,sildenafil分子式及び分子量 | ||
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分子式 | : | C22H30N6O4S・C6H8O7 |
分子量 | : | 666.71 |
化学名 (命名法) | : |
1-[[3-(6,7-dihydro-1-methyl-7-oxo-3-propyl-1H-pyrazolo[4,3-d]pyrimidin-5-yl) -4-ethoxyphenyl]sulfonyl]-4-methylpiperazine monocitrate (IUPAC) 1-[[3-(6,7-dihydro-1-methyl-7-oxo-3-propyl-1H-pyrazolo[4,3-d]pyrimidin-5-yl) -4-ethoxyphenyl]sulfonyl]-4-methylpiperazine(INN) |
溶解性 | : |
N, N-ジメチルアセトアミドに溶けやすく、 水又はメタノールに溶けにくく、 アセトニトリル、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。 |
しばしば、女性にシルデナフィルを服用させた場合の効果を尋ねられます。
女性にも男性のペニスにあたる臓器がございます。それは、クリトリスです。
シルデナフィルを女性が服用した場合、性的な刺激によって、シルデナフィルでクリトリスが勃起する可能性がございます。
しかし、先にも述べさせていただきましたが、クリトリスが勃起するからと言って、催淫作用があるわけではないので、
女性が”エッチな気分”になるわけではありません。
では、シルデナフィルを服用して、クリトリスが勃起することで良い事はあるのでしょうか?
残念ながら、あまりメリットはございません。
シルデナフィルにより、血流がよくなり感度が高まるとの説がありますが、
今だ、実証されていません。
クリトリスが勃起すると、表面積が増加します。面積当たりの神経密度は、逆に減少致します。
つまり、”感じにくくなる”可能性が高くなります。
シルデナフィルを服用した事のある男性であれば、経験されると思いますが、ペニスが硬直すると感度が低下します。
これは、やはり表面積当たりの神経密度の低下も一因とされています。
早漏症にも、シルデナフィルが効果的なのは、これが理由です。
また、シルデナフィルは、副作用が多少ついて回ります。
女性は、sexを脳で感じるともいわれます。副作用で、盛り上がった気分が覚めてしまっては、意味がありません。
各ED治療薬の違い・特徴についてまとめました。下記のリンクからどうぞ。