AGA(男性型脱毛)とは



男禿


病気

AGA(エージーエー/男性型脱毛症)とは思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、 どちらか一方、または双方から薄くなり、進行していきます。
AGAの人は全国で1,260万人ともいわれています。
脱毛症の治療として、様々なサプリメントやシャンプーなどが発売されてきましたが、 いずれも決定的な解決策にはなっておりません。 しかし、プロペシアの登場により、 治療・予防できるものに変わってきております。

自然歴

頻度

日本人男性のうち、薄毛を認識している方は1,260万人、 薄毛を気にしている方は約800万人、 育毛剤など薄毛への対処をしたことがある方は650万人、 現在、薄毛に対して何らかの対処をしている方は500万人であると推定されます。 日本人男性(15〜96歳、1,726万人)全体の32%に AGAが認められています。 (毛髪の型を分類しHamilton分類の?型から?型までを AGAとした場合です)

有病率
Takashima T et al. In: Orfanos CE et al, eds. Hair Research. Springer, Berlin Heidelberg New York: 1981: 287-293より作図

不安

20歳から69歳の男性を対象に、毛髪についての意識調査*が行われた結果、 抜け毛・薄毛を認識している男性の割合は年齢とともに上昇し、抜け毛・薄毛だと認識している人のうち、 将来の状態を懸念している人の割合は若い世代ほど高いことが示されています。 プロペシアは、その高い進行予防効果から、 皆様の脱毛に関するお悩みを、解決しうるお薬です。

割合
(日本能率協会総合研究所「J-FAXリサーチシステム」使用)

比率
(日本能率協会総合研究所「J-FAXリサーチシステム」使用)
板見 智: 日本醫事新報 2004; No.4209: 27-29


パターン

AGA(エージーエー/男性型脱毛症)の特徴は、その脱毛の進行パターンにあります。 額の生え際から後退していくタイプ、頭頂部から薄くなるタイプ、 これらの混合タイプなどさまざまな脱毛の進行パターンがあります。 円形脱毛症や火傷の跡の脱毛症などは、 AGA(エージーエー)ではありません。 最も汎用されるAGAの 分類(Hamilton分類)を以下に示します。 これに当てはまる方は、AGAの可能性が 非常に高率です。

分類

機序

AGA(エージーエー/男性型脱毛症)の主な原因はDHT(ジヒドロテストステロン;男性ホルモンの1つ)*です。 DHTが毛根を弱らせ、脱毛症を発症します。DHTが多い(男性ホルモンが多い)方や、 毛根がDHTに敏感な方が脱毛症を発症します。 男性ホルモンによる脱毛のため、女性には生じません(男性特有の脱毛です)。

AGA(エージーエー/男性型脱毛症)では、脱毛部分の頭皮に多量のDHTが確認されています。 DHTは5α-還元酵素によってテストステロン(主要な男性ホルモン)から作られ、 このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、脱毛シグナルが出され、成長期が終了してしまいます。 ヘアサイクルが短縮され、毛髪は長く太い毛に成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない細く短い毛髪が多くなることで、 全体として薄毛が目立つようになります。(以下、イメージ図)

*DHT(ジヒドロテストステロン):DHTの働きは胎児期と思春期以降で異なります。 胎児期には男性胎児の外性器の正常な分化という重要な役割を果たしますが、 思春期以降には、男性型脱毛、前立腺肥大、ニキビなど好ましくない症状を引き起こします。

ホルモン
作用
髪質
サイクル