有酸素運動はEDを改善する|池袋スカイクリニック

有酸素運動はEDを改善する

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有酸素運動はEDを改善する

2026年6月21日

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運動習慣は勃起機能を改善する

運動する習慣は、健康に良いということは、みなさんも、ご理解いただけると思います。健康診断などの保健指導で、「運動をして下さい」と支持されている方もいると思います。 とは言え、全ての方が、定期的な運動を行っているわけではなく、また、運動を行いたくとも、時間が取れない方も、大勢いらっしゃると思います。

EDに関して言うと、やはり、定期的な運動習慣は、勃起機能を改善することが知られています。ED治療薬は非常に有効でありますが、薬物療法による、一時的な改善ではなく、根本的な勃起機能の改善を希望する方もいます。

ここでは、EDが、有酸素運動によって、どの程度改善することが可能かを調べた報告(メタ解析)を、ご紹介いたします。

ランダム化比較試験を解析

11件のランダム化比較試験を対象に、有酸素運動群636人、対照群511人の合計1,147人が解析対象となっています。

EDの評価には、国際勃起機能スコアの勃起ドメインIIEF-EFが用いられています。

有酸素運動はIIEF-EFスコアを2.8ポイント改善

このメタアナリシスでは、有酸素運動によって、EDの改善を認めています。

その改善幅は、国際勃起機能スコアの勃起ドメインIIEF-EFスコアで、平均改善量は+2.8点です。 ベースラインのED重症度別では、軽症例で+2.3点、中等症例で+3.3点、重症例で+4.9点になります。

ちなみに、シルデナフィルなどのED治療薬では、その改善幅は5〜8点程度とされます。

注目すべきは、勃起機能が低下している群ほど、勃起機能の改善幅が大きかったことです。ED治療薬を使用したことがある方は、その改善程度の大きさが理解できると思います。

勃起機能の低下例ほど有酸素運動の効果が高い

注目すべきは、勃起機能が低下している群ほど、勃起機能の改善幅が大きかったことです。

先にも示しましたが、ED治療薬では、国際勃起機能スコアの勃起ドメインIIEF-EFスコアの改善は5〜8点程度になるため、重症例における4.9点の改善は、ED治療薬の勃起機能の改善に匹敵すると言えます。 例えば、ED治療薬の効果が不十分であっても、有酸素運動を習慣づけていただくことで、EDが改善しうる可能性を示して言るとも捉えられます。

ED軽症例では、有酸素運動に因る勃起機能の改善は、さほど大きくないものの、将来のEDを予防するという点からも、有益と思われます。

多くのケースで有効

この解析では、ED治療薬の使用率と年齢は、運動の勃起改善効果に有意な影響を与えていません。 つまり、年齢やED薬の服用に関わらず、多くの場合は、有酸素運動の効果は期待できると考えられます。

どのような運動が良い?

この解析では、週3〜5回の、30〜60分の中等度〜強度の有酸素運動が有効であったとしています。

具体例は、

  • 息が弾む程度のウォーキング
  • ジョギング
  • エアロバイク
  • サイクリング
  • 水泳

などが挙げられています。

低強度の運動は対象となっていません。 実際に実施するとなると、中等度〜強度の有酸素運動となるとハードルが高いかもしれません。 しかし、ここではご紹介しておりませんが、軽度の運動であっても、ED改善に有効とする研究報告もございます。実際には、どのような運動がED改善に有効であるのか、頻度と強度は、どの程度にするのが良いか、まだ、結論が出ておりません。 ただ、多くの研究報告で、EDに対する運動療法の有効性は証明されています。

そのため、できる範囲で良いので、EDに対する運動療法として、取り入れられると良いと考えます。

勃起機能の改善メカニズム

運動により、血管内皮機能改善が改善し、NO(一酸化窒素)産生 が増加し、陰茎血流が改善することが挙げられます。

運動は、EDのリスクファクターである、高血圧、糖尿病、肥満などを改善します。

運動により、視床下部-下垂体-精巣系が刺激され、男性ホルモンであるテストステロン濃度の上昇が期待されます。

慢性炎症や酸化ストレスはED発症に関与します。有酸素運動はこれらも改善します。

このように、有酸素運動によるED改善のメカニズムは、様々ですが、これらが複合的にEDを改善しているとお考えください。

Effect of aerobic exercise on erectile function: systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

The Journal of Sexual Medicine, Volume 20, Issue 12, December 2023, Pages 1369–1375,

https://doi.org/10.1093/jsxmed/qdad130

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