SCOFF問診票|拒食症(摂食障害)のスクリーニング

SCOFF(スコフ)質問票は、摂食障害の可能性を簡単に確認するためのスクリーニングツールです。 5つの質問に「はい」「いいえ」で答えるだけで、食事や体型に関する考え方や行動の傾向をチェックできます。
BMI計算ツールなどで、ご自身の適正体重を確認した上で、それでもなお、ダイエット(減量)を強く希望する場合は、ぜひ一度、SCOFF問診票で、摂食障害の傾向がないか、チェックしてみて下さい。
この質問票は、診断のための検査ではありません。 ただし、合計が2点以上の場合は、 摂食障害(拒食症・過食症など)の可能性があるとされています。
気になる結果が出た場合や、体重・食事に関する不安が続く場合は、 できるだけ早めに医療機関へご相談ください。
摂食障害とは
摂食障害とは、体型や体重へのこだわりから、食事のコントロールが難しくなる病気です。
代表的なタイプには次のようなものがあります:
- 神経性やせ症(拒食症):体重を極端に減らそうとし、やせていても太っていると感じる
- 神経性過食症(過食症):短時間に大量に食べ、その後に嘔吐や下剤を使うことがある
- 過食性障害:食べすぎを繰り返すが、嘔吐や下剤の使用はない
いずれも、意志の弱さや性格の問題ではなく、心と体の病気です。早期に気づいて、 医師や専門家に相談することで回復が期待できます。
注意事項|SCOFF問診票
SCOFF質問票は、あくまで目安であり、正式な診断には医師の判断が必要です。
2点以上の場合や、体重・食事・心の状態に不安がある場合は、 無理をせずご相談ください。
また、周囲の方が気づいてあげることも、とても大切です。
より詳細なEAT-26問診票
SCOFF問診票は、スクリーニングに用いるには、簡便で有効ですが、やはり簡易的なものになります。
EAT-26問診票は、設問数が26問と多く、より詳細な問診票となります。
もし、SCOFF問診票で、神経性やせ症・神経性食欲不振症(拒食症)の疑いが持たれたのならば、EAT-26問診票を行ってみて下さい。
摂食障害のご相談先
- 医療機関(心療内科・精神科・摂食障害専門外来など)
- 保健所や地域の精神保健福祉センター
- 全国の相談窓口(例:日本摂食障害協会や摂食障害全国支援センターなど)
#1
The SCOFF questionnaire: assessment of a new screening tool for eating disorders
BMJ. 1999 Dec 4;319(7223):1467–1468.
doi: 10.1136/bmj.319.7223.1467
#2
山内祐子ほか(2011)
「日本語版SCOFF質問票の妥当性の検討」
摂食障害研究, 16(2): 243–250.





