EDとメタボの新たな指標|体重調整ウエスト指数|池袋スカイクリニック

EDとメタボの新たな指標|体重調整ウエスト指数

池袋スカイクリニック

EDとメタボの新たな指標|体重調整ウエスト指数

2026年2月13日

Table of Contents


メタボリック症候群の新しい指標

代謝症候群(メタボリック症候群)の検診、いわゆるメタボ検診で、ウエスト周囲径を測定します。

ウエスト周囲径は、簡便な指標ですが、問題点が無いわけではありません。

例えばですが、体が大きい方は、バランス的にウエスト周囲径が大きくなる、具体的には、高身長の方ほど大きくなると考えられます。

肥満の指標として、身長と体重からBMIを算出したりもしますが、BMIでは内臓脂肪を正確に推測することができません。

メタボの判断に大切なのは、内臓脂肪の有無です。

メタボ自体が、内蔵脂肪を原因とする症候群です。

そこで新しい指標が必要になっています。

その一つが、体重調整ウエスト指数です。

新しい肥満指標 として注目されており、さまざまな要因、特に 心血管疾患と関連があることが示されています。

メタボとEDのより正確な指標

EDは肥満度の上昇とともに有病率が上昇することが知られていますが、先に述べた理由と同様に、よりメタボ(内蔵肥満)に関連付けた指標として、EDと体重調整ウエスト指数が考察されています。

体重調整ウエスト指数の計算法

体重調整ウエスト指数=ウエスト周囲長(cm)÷体重(kg)1/2 となります。

体重調整ウエスト指数の平均は10.5〜11.0程度とされています。

体重調整ウエスト指数とEDは正の相関

米国の全国栄養調査(NHANES)2001〜2004年で、合計3,884名をED群と非ED群に分類し、調査が行われた結果、体重調整ウエスト指数とEDは、正の相関があることが指摘されています。

体重調整ウエスト指数によるED予想の最適カットオフ値は10.920(特異度:0.652、感度:0.732)としています。

この予測値は、BMIやウエスト周囲長と独立しており、これらよりも正確な指標であったとしています。

体重調整ウエスト指数が増加するほど、EDの有病率が増加することが示されています。

ED治療のためにもメタボの解消がおすすめ

メタボを指摘されても、自覚症状が乏しく、そのため、その改善に積極的になれない場合もあると思います。

保健指導で、将来の心血管疾患のリスク上昇につながるなどと”脅されても”、やはり、ピンと来ない方もいると思います。

そのときになってみないと、健康のありがたさは分からなかったりします。

そこで、池袋スカイクリニックからの提案です。

EDはメタボの症状と考えて見たらいかがでしょうか?

メタボの改善はEDの予防に繋がります。

EDは、自覚できるメタボの症状の一つです。EDの重症化、将来のED発症の予防のために、頑張って見ようと思っていただけると、良いのではないでしょうか。

体重調整ウエスト指数

weight‑adjusted‑waist index:WWI


Relationship between weight-adjusted-waist index and erectile dysfunction in the United State: results from NHANES 2001-2004

Front Endocrinol (Lausanne). 2023 Apr 25:14:1128076.

DOI: 10.3389/fendo.2023.1128076

【ED】に関する最近の記事

慢性副鼻腔炎を有す男性は、EDのリスクが1.5倍あります
慢性副鼻腔炎とEDの関係

慢性副鼻腔炎とED(勃起不全)の関係についての研究が進んでいます。慢性副鼻腔炎を抱える患者は、EDのリスクが1.51倍高いことが示されています。これらの疾患は一見無関係に思えますが、慢性炎症が全身に影響を及ぼし、EDの原因となる可能性があるのです。鼻づまりによる低酸素状態や生活の質の低下も、性欲に影響を与える要因として考えられています。興味のある方は、ぜひ詳細を読み進めてみてください。

Read More »
亜鉛サプリメントの摂取がEDや精力増強につながるとする科学的根拠(エビデンス)は限定的
亜鉛はED勃起機能を改善する?

亜鉛は男性機能や勃起力の改善に効果が期待されていますが、一方で、実際の医学的根拠は乏しいとされています。亜鉛欠乏のある男性には改善の可能性があるものの、十分な亜鉛を摂取している人に対しては効果が証明されていません。さらに、亜鉛サプリメントがEDや性欲の向上に寄与するかどうかは、まだ明確な結論が出ていません。亜鉛の役割やその効果について、詳しく知りたい方はぜひ続きをご覧ください。

Read More »
ED治療薬は因果関係は不明であるものの、心血管イベントと死亡リスクを低下させる
ED治療薬は心臓病と死亡リスクを低下させる

ED治療薬が心臓病や死亡リスクを低下させるという研究報告があります。約125万人のデータを解析したメタ解析では、ED治療薬の使用群は、因果関係不明ながらも、重大な心血管イベントのリスクが22%、全死亡リスクが30%も減少することが示されています。ここでは、ED治療薬(PDE5阻害剤)が、心臓に負担をかける危険な薬剤などといった、風評被害とも言えるイメージを払拭する一助になると思い解説しています。ぜひ続きをご覧ください。

Read More »
肥満はEDの原因の一つであり、特に中等度以上のEDと関与している。BMIを確認しましょう。
肥満は中等度以上のEDと関与

肥満と勃起不全(ED)の関係についての研究は、多数報告されております。しかし、その多くが欧米人を対象としております。欧米人とアジア人では、肥満の程度と有病率が異なります。そのため、その結果を、アジア人に、そのまま当て嵌めてよいものか、疑問が生じます。ここでは、男性性機能外来を受診したアジア人(若年中国人)男性において、肥満とEDの関係を調査した研究報告をご紹介いたします。果たして、どのようなBMIが男性機能に影響を及ぼすのか?詳細をぜひご覧ください。

Read More »
タダラフィルは慢性炎症を改善し、アンチエイジング効果を発揮する可能性が有る
低用量タダラフィルは炎症マーカーを改善する

タダラフィルは、ED治療薬として知られるだけでなく、炎症マーカーを改善する可能性があることが注目されています。慢性炎症は老化を促進させる要因の一つであり、タダラフィルの服用がアンチエイジングに繋がるかもしれません。最近の研究では、タダラフィルが炎症マーカーを改善することが示され、シルデナフィルとの比較も行われました。この興味深い結果が、今後のアンチエイジング医療にどのような影響を与えるのか、ぜひご覧ください。

Read More »
シルデナフィルなどのED治療薬は大腸がん術後の死亡リスクと遠隔転移リスクを低下させる
大腸がん術後のED治療薬の使用は死亡と転移リスクを減少させる

大腸がん術後のED治療薬の使用が、死亡リスクや転移リスクを減少させる可能性があるという研究結果が報告されています。スウェーデンの全国データベースを基にした解析では、術後にED治療薬を使用した患者は、使用しなかった患者に比べて死亡リスクが18%低下し、転移リスクも15%減少したことが示されています。ED治療薬が術後の免疫力回復に寄与する可能性について言及されています。

Read More »