セックスの頻度とEDの関係|池袋スカイクリニック

セックスの頻度とEDの関係

池袋スカイクリニック

セックスの頻度とEDの関係

2026年10月27日

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セックスの回数がED予防に繋がる?

年齢を重ねるとともに、男性機能が弱くなってしまうのは、程度に差はあれ、避けられない事実です。しかし、年配の男性であっても、性的に活発なことも多く、また、そうでありたいと願う男性も多くいると思います。

ED治療薬は優秀であり、服薬することで、多くのケースで勃起機能は改善しますが、安直に、薬に頼るのではなく、ご本人の勃起機能を改善したいと考えるかとも多いです。勃起機能を回復維持する方法の一つとして、セックスの回数や頻度について、お話させていただくこともあります。

ここでは、セックスの頻度がEDの発症に関与しているかを調査した研究報告を、ご紹介いたします。

セックスの回数とED発症を5年間追跡調査

フィンランドのタンペレ市とその周辺地域に住む男性を対象に、郵送による質問票による研究調査。 解析の対象となったのは、調査開始時にEDがなかった55〜75歳の男性989人です。平均年齢は59.2歳。80%以上が既婚または同居パートナーのいる男性でした。 調査開始時に、セックスの頻度や勃起の状態、朝立ちの頻度、病気の有無などを尋ね、その後5年間でEDがどの程度発生したかを調べています。 EDの評価には、国際勃起機能スコアIIEF-5スコアに基づいて行われ、中等度以上のED発症が調べられています。

最も一般的な合併症は、高血圧(32%)、心臓病(12%)、うつ病(7%)、糖尿病(4%)、脳血管疾患(4%)であったとしています。

セックス週一回未満の頻度でED発症は2.2倍

調査開始時のセックス頻度が低い男性ほど、その後のED発症率は高い傾向にあったとしています。

セックスが週1回未満の場合は1,000人年あたり79件、週1回では1,000人年あたり33件、週3回以上セックスを行っている場合は1,000人年あたり16件にED発症が認められています。 併存疾患や主要な危険因子を統計的に調整すると、セックスが週1回未満の男性は、週1回の男性と比べて、中等度または完全なEDの発症率が約2.2倍という結果が得られています。 さらに、セックスが週3回以上の群は、より発症率が低く、これと比較した場合は、週1回未満の男性は、ED発症が4倍以上にも上ります。

セックス頻度とEDの関連

研究者らは、定期的なセックスや勃起が勃起機能の維持に役立つ可能性を考えています。 考えられる説明はいくつかあります。 その一つとして、勃起を伴う性的活動が機能維持に役立つ可能性が挙げられます。 勃起の際には陰茎への血流が増加し、陰茎海綿体が拡張します。このような活動が組織の状態を維持するうえで何らかの役割を果たす可能性はあります。ただし、本研究ではドップラー検査などで陰茎の血流や組織の変化を測定していません。そのため、血流が増えることによってEDが予防されたと実証したわけではありません。

もちろん、セックス頻度が高い男性は、もともと健康であった可能性や、調査開始時にEDと判定されなかった男性の中にも、質問票では捉えきれない軽い勃起機能低下や、勃起に対する不安があった人はいたかもしれません。別の研究ですが、EDがある男性はセックス頻度が低いことも報告されています。セックス頻度と勃起機能は、一方向だけでなく、相互に影響している可能性があります。

朝立ちとEDの関係は?

この研究では、朝立ちの頻度についても調べています。

調査開始時には、セックスが週1回未満の男性では朝立ちの頻度も少ない傾向がありました。一方、追跡調査では、朝立ちの頻度と、その後の中等度または重度のED発症との明確な関連は認められていません。 朝立ちに気づくかどうかは、睡眠時間や起床のタイミングにも左右されるため、この結果から「朝立ちは勃起機能と関係がない」と結論することはできませんが、あまり気にする必要は無さそうです。 朝立ちは、夜間勃起現象の名残です。夜間には、気づかないまま勃起が起きていることもあります。重要なのは、朝立ちではなく、夜間勃起現象です。

パートナーの有無について

セックスの頻度は、男性本人の勃起機能や性欲だけで決まるものではありません。

  • パートナーの有無
  • パートナーの健康状態や性欲
  • 二人の関係や生活環境
  • セックスをすることを希望しているかどうか
  • 遠距離や勤務時間など、セックスの機会があるかどうか

など、様々な事柄が関係します。

この研究の対象者は、80%以上が既婚または同居していました。そのため、パートナーのいない男性にも同じ結果が当てはまるかどうかは、慎重に考える必要があります。

また、セックスが少ない理由が「パートナーがいないため」なのか、「勃起機能の低下によるもの」なのか、あるいは本人たちが現在の頻度に満足しているのかによって、結果の意味は異なってきます。 パートナーがいないことや、セックスの機会が少ないことだけで、将来EDになると考える必要はありません。

また、セックスではなく、マスターベーションに同じ効果が有るかは、本研究では、明らかになっておりません。

実際に臨床現場で感じること

この研究は、観察研究であり、セックス頻度とED発症の因果関係を検証するものではなく、証明もできません。無作為に、セックスをする群としない群に分け、セックスの効果を観察したものではありません。

当院に来院された患者様とお話させていただいた感じとしては、ある程度のセックスの回数は、男性機能を回復し、性的活動性を活発化させる印象があります。 ED治療薬を使い、セックスを行ったことがきっかけに、ご自身の勃起機能(ED治療薬を使用していなくても)が改善したと感じる方も、多くいます。

肉体的な変化なのか、メンタル的に好影響を与えているのかわかりませんが、明らかに再診する患者様の表情が、明るくなったと感じることは多々あります。もちろん、科学的根拠は伴わない印象にはなります。パートナーとの健康的な関係は、様々な良い影響が多いと実感しています。

Regular intercourse protects against erectile dysfunction: Tampere Aging Male Urologic Study

Am J Med. 2008 Jul;121(7):592-6.

DOI: 10.1016/j.ammed.2008.02.042


Effect of erectile dysfunction on frequency of intercourse: a population based prevalence study in Finland

J Urol. 2000 Aug;164(2):367-70.

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