低用量タダラフィルの毎日服用療法の長期ED改善効果|池袋スカイクリニック

低用量タダラフィルの毎日服用療法の長期ED改善効果

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低用量タダラフィルの毎日服用療法の長期ED改善効果

2026年2月13日

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タダラフィルの連日服用は必要時服用より優れるのか?

最近、”低用量タダラフィルの毎日服用がEDに良いの?”、”タダラフィルを連日服用するとアンチエイジングに良いの?”と言った、ご質問を受けます。

なんでも、YouTube?で、毎日、低用量タダラフィルを服用することを推奨する動画があったそうです。

医師以外のものが、医師のように(医師のふりをして)、または生成AIによるニセ医師による病気や薬剤の説明を行っているのが問題視され、ニュースに取り上げられることもありました。

特に一般の方には、その医療情報が正しいものなのか判断するのが困難な場合も見受けられます。

先日、低用量タダラフィルのED改善効果に関する記事を投稿しておりますが、より長期間(24週間:およそ6ヶ月)に渡りフォローされた臨床研究を解析したメタアナリシスがあったので、ご紹介をいたします。

1,035人を対象としたメタアナリシス

このメタアナリシスでは、4つの臨床研究に含まれる1,035人が調査対象となっています。

24週以上に渡るタダラフィルによるED治療(連日服用と頓服)の比較では、タダラフィル連日服用群の方が、IIEF-EFドメインの改善(勃起改善効果)に優れるとしています。

さらに、副作用は、タダラフィル連日服用群において、統計学的な差は無いものの、少ない傾向があったとしています。

副作用の内容は、両群ともに同様で、それによる治療中断率の差も無かったとしています。

結論だけ見ると、タダラフィル連日服用群の方が、良い治療に思われるかもしれませんが、より内容を深堀して見ていく必要があります。

比較対象となるタダラフィルの使用用量が重要

一番大事なのは、設定された用量かと思います。

タダラフィル連日服用群は、2.5mgだったのか5mgだったのか?はたまた10mgであったのか?

頓服群は、10mgだったのか20mgだったのか?

みなさんがタダラフィルを連日服用する場合、イメージする用量はどれくらいでしょうか?

一般的には、シアリス(タダラフィル)では、10mgまたは20mgを、性行為の前に服用していただきます。

同用量を毎日服用するのであれば、当然、毎日服用した方が効果が高いでしょう。

つまり、連日服用する場合、これより少ない用量でないと意味が無いように思えます。

では、連日2.5mgまたは5mgを服用した場合と、使用頻度の高い20mgを比較した場合、効果に差が生じるのでしょうか?

タダラフィルの使用用量による効果の差

実際にメタ解析された4件の臨床試験を見ると、タダラフィルの比較検討された用量は、

連日服用群 頓服群
10mg 10mg
10mg 20mg
5mg 10mg
5mg 20mg

となっています。

10mg vs 10mgでは、直感的にも、連日服用した方が血中濃度が高くなり、それによって、勃起改善効果も高まると想像することができるかと思います。

結果も想像通り、連日服用群の方が良好です。

10mg vs 20mg では、連日10mg服用群の方が勃起改善効果が高くなっています。(この場合はコストの問題がより生じる可能性が高まります。)

5mg vs 10mgでは、勃起改善効果に有意差は無かったとしています。しかし、5mg群の方が、効果が得られなかったのを理由に中断率が高くなっています。この報告に従うと、少なくとも、10mgより高用量である20mg頓服が、5mg連日服用に劣ることは無いと考えられます。

5mg vs 20mgの臨床試験は、前立腺の手術後のリハビリテーションに対して有効か否かを検討しています。

ここでは、5mg連日服用群は、プラセボ(偽薬)に対して、軽度の改善(オッズ比1.1)を認め、20mg頓服群では、プラセボと比較し悪化(オッズ比0.9)したとしています。

(ちなみに、5mg連日服用群では、ペニスの萎縮が有意に抑制されています。プラセボ比プラス4.1mm)

リハビリテーションを目的とする臨床試験なため、このまま一般のed例に当てはめて良いか、考察を要します。

服薬タイミングを考える煩雑さから開放される

タダラフィル連日服用法のメリットは、服用タイミングに注意する、服薬の煩雑さから開放されることにあります。

ED治療薬は、性行為のタイミングや食事のタイミングに注意し、服薬タイミングを計算する必要があります。

そこに、パートナーのタイミングを合わせこんでいかないと行けないため、なかなかなの煩雑さです。

タダラフィル連日服用法は、この点にメリットがあると思われます。

実際に、患者の主観的な評価である、性行為に関する質問票Sexual Encounter Profileの設問2(陰茎を挿入することができましたか?(挿入成功率))および設問3(勃起を維持して性交を完了できましたか?(性交完遂率))は、頓服群に対して、有意に改善しているとしています。

『服用法による効果の差は無い』とする報告もある

かつての報告と異なるのは、そのフォローアップ期間です。ここでご紹介した報告は、24週以上経過した例のデータです。以前のものは、およそ12週間(3ヶ月)程度になるところが異なる点です。

このフォローアップ期間の差が、効果の差になったとも考えられなくもありませんが、フォロー期間が短いですが、効果に差がないとする報告があることも理解しておく必要があります。

また、このアナリシスで取り上げられた報告の中でも、5mg vs 10mgの例では、効果に差が無かったとしていることも留意すべき点と考えます

現状、低用量タダラフィル療法が、今ひとつ普及していないことは、医師が患者に提案してこなかった事だけが理由ではない気がします。

コスト負担と性交頻度で選択する

池袋スカイクリニックでは、前立腺の術後リハビリテーションなどを除けば、タダラフィルの連日服用療法を推奨しているわけではありません。メリットとデメリットを理解していただき、選択していただければと考えています。

性交頻度が高い方には、連日療法は有益かもしれません。

逆に、性交頻度によっては、コスト負担の方が大きくなると考えます。

また、タダラフィル20mgの頓服が必要量である場合は、5mgの連日服用法では効果が劣る可能性があります。10mgの連日服用となると、コスト負担が増加します。このあたりの塩梅かと思います。

副作用の差は、連日服用することによる”副作用慣れ”が理由と考えられます。頓服群では、副作用が多かったとしていますが、軽微なもので、ED治療中断率に差は認められていません。

Meta-Analysis of the Long-Term Efficacy and Tolerance of Tadalafil Daily Compared With Tadalafil On-Demand in Treating Men With Erectile Dysfunction

Sex Med. 2019 Jul 12;7(3):282–291.

doi: 10.1016/j.esxm.2019.06.006

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