性的親密さは自殺率と関係する

ジェネリック認可後の使用者数は増加
バイアグラは、非常に有効なED治療薬です。しかし、ED治療を受けるに当たり、コストの負担が問題となることがございました。今では、品質の良いジェネリック医薬品(シルデナフィル)が普及し、以前と比較し、容易に使用できる用になっています。
実際、2007年から2012年にかけて、スウェーデン人男性のシルデナフィル使用者数は年間平均6万2000人、それに対し、2014〜2017年の期間で10万1000件に達したとするデータがあります。
ジェネリックが認可され、コスト負担が減少するとともに、その処方数も増加しています。
ジェネリック バイアグラ市販後は男性の自殺率が低下
スウェーデンの公的統計データ(自殺の月別発生数など)を用い、2005年1月から2013年6月まで(価格低下前)のデータで時系列モデル(Box-Jenkins法)を構築。そのモデルを利用し、実際の自殺数と、モデルが予測する自殺数(もし価格低下がなかったら)を比較しています。特に、シルデナフィルの使用の増加が最も著しかった50〜59歳の男性を主要な対象とした分析しています。
その結果、予測モデルと比較し、実際の自殺数は優位に低下しており、シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)の普及と自殺率の間に、統計学的に、有意な相関があったと結論づけています。
性的親密さや性機能の改善が自殺率の改善に繋がる
性的親密さが精神的な健康状態を促進する可能性を指摘する研究者がいます。少なくとも、その一部はEDの発症によって生じていると考えられます。
シルデナフィルの処方数の増加は、男性機能の改善に繋がり、性行為の回数増加に繋がるとも考えられます。それは、性的親密さを向上させているとも言えます。
この研究では、この仮設を支持しているとも言えます。
女性の自殺率の変化はない
本研究では、50〜59歳の女性の自殺率に関しても検討されています。
女性の自殺率は、男性の自殺率と異なり、バイアグラ ジェネリックの市販前後で差は認められていません。女性の場合、男性側のED治療の心理的・関係性への影響は、男性とは異なる可能性を指摘しています。
さらに、男性と比較し女性は、もともとの自殺率が低いことから、統計学的な差を得ることができなかった可能性が論じられています。
自殺へ至る前段階での影響
メンタルヘルスでは、自殺は、最終的な結果であり、そこに至るまでには、様々な段階が有ると考えられます
(もちろん、突発的な自殺の衝動はございますが)。
この研究報告では、最終段階である自殺をアウトカムとしておりますが、自殺に至らないまでも、様々な段階のメンタルヘルスへの良い影響も推測できます。
池袋スカイクリニックは、ED治療を通じ、皆様の生活が豊かになることを、切に願います。
Sildenafil and suicide in Sweden
Eur J Epidemiol. 2021 Apr 1;36(5):531–537.
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