リベルサスとオゼンピックのダイエット効果の違い|池袋スカイクリニック

リベルサスとオゼンピックのダイエット効果の違い

池袋スカイクリニック

リベルサスとオゼンピックのダイエット効果の違い

2026年2月13日

Table of Contents

リベルサスとオゼンピックは同成分の薬剤

GLP-1ダイエットに使用されるリベルサスとオゼンピックは、内服薬と注射剤という違いはございますが、成分はセマグルチドであり、基本的には同じ薬剤になります。

使用する用量の違いは、内服薬と注射剤の吸収効率の違いから生じます。

経口薬であるリベルサスの方が、注射剤であるオゼンピックと比較し、吸収効率が悪いため、高用量の設定となっておりますが、その分、ダイエット効果が高いわけではありません。

用量の設定によって効果は異なってきますが、実際に、どのくらいに減量効果に違いがあるのでしょうか?

例えばですが、リベルサスから、他のGLP-1受容体作動薬に変更したい場合、その切り替えの目安は、何mgなのでしょうか?

リベルサスの何mgがオゼンピックの何mgに相当するのでしょうか?

ここでは、2剤の比較をした研究報告があるので、ご紹介したいと思います。

リベルサスは内服薬

GLP-1ダイエットの中でも、最も手軽なのが、内服薬であるリベルサスです。

一般の皆さんには、注射剤の恐怖感や抵抗感があるかと思います。

実際に、リベルサスでダイエットを開始する方が多くなっています。

開始用量は3mgで、1ヶ月服薬していただいた後に7mgに増量、7mgでも効果が得られ無い場合は、14mgに増量します。

オゼンピックは注射薬

内服薬であるリベルサスに対して、オゼンピックは注射剤になります。

注射剤は、実は簡単で、痛みもほとんど伴わず、注射タイミングの制限がなく、週一回注射するだけなので、簡便です。

開始用量は、0.25mgです。4週継続した後に、0.5mgに増量します。効果が得られない場合は1mgに増量します。

ダイエット効果の違い|リベルサス14mgとオゼンピック0.5mgが同程度

リベルサスとオゼンピックのダイエット効果を直接比較した研究報告は、現時点ではありません。

各々の独立した研究報告間での比較になります。

リベルサスを対象とした臨床試験PIONEERとオゼンピックを対象とした臨床試験SUSTAINで得られたデータの比較になります。

PIONEER1(リベルサス+運動療法:観察期間26週、平均体重88.1kg)では、リベルサスの単独療法により、7mgで-2.3kg、14mgで-3.7kgの減量に成功しています。

SUSTAIN1(オゼンピック+運動療法:観察期間30週、平均体重91.9kg)では、0.5mgで-3.7kg、1mg-4.5kgの減量に成功しています。

直接比較ではないことを念頭に置く必要がありますが、概ね、リベルサス14mgとオゼンピック0.5mgが同程度のダイエット効果を認めています。開始時の体重や観察期間の差を考えると、ダイエット効果はリベルサス14mgの方が、ややダイエット効果が高いかもしれません。

ちなみにですが、両剤とも、糖尿病治療薬であり、そのコントロール指標であるヘモグロビンA1cの改善についても報告されています。リベルサス7mgで-1.2%、14mgで-1.4%、オゼンピック0.5mgで-1.5%、1mgで-1.6%となっております。

リベルサス7mgでダイエット効果が乏しい場合

この比較から言えることは、もし、リベルサス7mgで効果が得られず、治療を強化したい場合、薬は変更せず14mgに増量するか、

それとも、オゼンピックであれば、0.5mgに変更するかという、選択が考えられます。

自己注射を避けたい場合はリベルサスを14mgに増量、注射に抵抗感がなければオゼンピックに変更でも良いと思われます。

最近では、より効果の高いマンジャロが利用可能です。

マンジャロは注射剤になりますので、注射剤でも良ければ、マンジャロも選択肢となりえます。

マンジャロ5mgはオゼンピックの1mgよりもダイエット効果が高いとの報告もあります。

そのため、リベルサス7mgからマンジャロ2.5mgに切り替えてみるのも良いかもしれません。

Efficacy of Semaglutide in a Subcutaneous and an Oral Formulation

Front Endocrinol (Lausanne). 2021 Jun 25;12:645617.

doi: 10.3389/fendo.2021.645617

【GLP-1ダイエット】に関する最近の記事

ed治療薬であるシルデナフィルの普及とともに自殺率が低下しているとの報告
シルデナフィルの普及は自殺数の低下に繋がる

シルデナフィルの普及が自殺数の低下に繋がるという興味深い研究結果があります。性的親密さや性機能の改善がメンタルヘルスに与える影響について、特に50〜59歳の男性に焦点を当てた分析が行われました。スウェーデンのデータを基に、ED治療薬の使用増加が自殺率に与える好影響が明らかにされています。

Read More »
降圧薬により高血圧治療中であってもタダラフィルによるED治療は安全である
高血圧治療中患者におけるタダラフィルの安全性

高血圧治療中の患者において、ED治療薬タダラフィルは安全に服薬できることが論文として報告されています。日本人の食生活は塩分が多く、高血圧患者が多い中、タダラフィルは安全に使用できる可能性があります。また、心血管イベントのリスクも増加せず、降圧薬との併用もほとんど問題ないとされています。高血圧をしっかり治療した上で、ED治療を行うことが推奨されております。

Read More »
シルデナフィルなどのED治療薬は糖尿病患者の全死亡率を改善する
糖尿病患者におけるED治療薬と全死亡率低下の関係

糖尿病患者におけるED治療薬の使用が全死亡率を低下させる可能性があることをご存知ですか?2型糖尿病の男性を対象にした追跡調査では、ED治療薬使用者の死亡率が非使用者に比べてハザードリスクが約46%低下したとの結果が得られています。ED治療薬の使用歴は、心筋梗塞のリスクの減少、全体的な健康状態の改善との関連が示唆されています。

Read More »
前立腺肥大症におけるタダラフィルの使用は、2型糖尿病の新規発症を予防する
前立腺肥大症に対するタダラフィルは糖尿病の新規発症を抑制

タダラフィル5mgの常用が糖尿病発症を抑制する可能性があることが、前立腺肥大症患者を対象にした研究で明らかになりました。タダラフィルは、従来のα遮断薬と比較して、新規2型糖尿病の発症率を約53%減少させることが示されています。この研究は、日本の大規模な保険請求データベースを基にしており、タダラフィルの血管内皮機能改善作用が好影響を与えた可能性が指摘されていますが、現時点では、明らかになっておりません。

Read More »
セマグルチドはダイエット用に使用されることが多いですが、ニコチン依存症のリスクを回避させる可能性がある
タバコ使用障害のリスク低下の可能性|セマグルチド

セマグルチドは、糖尿病や肥満治療に用いられるGLP-1受容体作動薬ですが、最近の研究でタバコ使用障害のリスクを低下させる可能性が示されています。セマグルチド製剤であるリベルサスやオゼンピックを使用した患者では、喫煙欲求が減少したとの報告があります。さらに禁煙後の体重増加を抑制する可能性もあります。タバコ使用障害の診断基準など、詳しくは本文をご覧ください。

Read More »
全身性炎症反応指数を用い、前もってED治療薬タダラフィルの効果を予測しようとする研究報告
全身性炎症反応指数で見るタダラフィルの効果予測

全身性炎症反応指数(SIRI)が、ED治療薬タダラフィルの効果を予測する可能性についての研究があります。SIRIは血液中の免疫細胞のバランスから炎症状態を数値化した指標で、がんの予後や動脈硬化や心血管疾患との関連が示されています。この研究では、タダラフィルが無効だった患者の特徴を明らかにし、ED治療における新たなアプローチを提案しています。

Read More »