アミオダロンは、難治性の不整脈に用いられる抗不整脈薬です。抗不整脈薬は、副作用として心機能を低下させる場合もあるのですが、
このアミオダロンは、心機能の低下した患者さまにも用いられております。本邦では”切り札”的な役割ですが、欧米では、よく使われている薬剤です。
また、注射剤も市販されています。アミオダロンの注射剤は、電気ショック抵抗性の心室細動に対して有効性が認められ、
AHA(AmericanHeartAssociation)のガイドラインに記載されています。しかし、本邦では、適応がありません。そのため、医師の裁量により使用が決められております。
(医師の裁量というのが厄介で、治ればよし、治らなければ、適応外の治療を行ったとして裁判にもなりかねません。しかし、治療を行わなければ、治るものも治らない...)
アミオダロンは、抗不整脈薬分類であるVaughan-Williams分類でIII群(カリウムチャンネル遮断薬)に分類されています。ただ、アミオダロン自体は、カリウムチャンネル遮断薬
の範疇に収まることのできる薬剤でなく、その他にも多彩な薬理作用があり、マルチチャンネル遮断薬と考えられています。
そのため、Vaughan-Williams分類には、限界があり、最近では、その他の分類を用いたり、日本循環器学会のガイドラインに従います。
ED治療薬との併用ですが、バイアグラ、レビトラは、禁忌とされており、残念ながら併用できません。
シアリスとアミオダロンは、併用可能となっております。
ジェネリック医薬品も市販されており、2011年3月現在
「アミオダロン塩酸塩サワイ」,「アミオダロン塩酸塩サンド」,「アミオダロン塩酸塩トーワ」,「アミオダロン塩酸塩速崩錠TE」
ジェネリック医薬品は、次々と市販されるため、上記が全てではない場合がございます。
written by レビトラを池袋で.池袋スカイクリニック