陰茎損傷と折症と絞扼症



【陰茎損傷】


陰茎外傷は、あらゆる外傷による障害を指します。
産業事故、切傷、オートバイ事故等により、陰茎を損傷することもあります。

陰茎損傷は、陰茎外傷、折症、絞扼症に分類されます。

折症は、勃起時に自慰や性交などにより外力が加わり、陰茎白膜が断裂し発症する。 疼痛とともに陰茎の変形、屈曲、腫脹、血腫が出現します。

絞扼症は、リングや輪ゴムやなどにより絞扼され、浮腫や血流障害をきたします。 長時間になると尿道皮膚瘻、陰茎壊死などをきたす。

治療としては、外傷では損傷部を修復します。
絞扼症は輪ゴムやリングを除去し、損傷があれば修復します。
陰茎折症では、血腫を除去し、断裂した白膜を吸収糸で縫合します。
治療後は、勃起障害、陰茎屈曲など後遺症が生じる可能性がございます。


尚、損傷と絞扼症、折症とバイアグラをはじめ、レビトラシアリス錠などのED薬との関係はございません。
以下、折症と絞扼症についてを記載します。


【陰茎折症】


陰茎折症は、鈍的な外力が勃起した陰茎に加わり、海綿体白膜の裂傷が発生する事を指します。
性交時に陰茎を無理に押し曲げたりする事により、折症が発生するケースもございます。 折症の多くは、勃起時に受傷することが多く、20-30歳代の性的に活発な年齢が、好発年齢と言われております。
その際には、海綿体白膜が裂ける音が聞こえる事もあります。 激しい痛みとともに陰茎の形状は屈曲し、また出血のため腫脹し、皮下出血を伴います。
海綿体白膜の断裂部位を縫合することが必要であり、治療を可及的速やかに施行する事が、事後に発生する合併症の頻度を少なくするためにもとても重要となります。
折症の合併症として最も問題となるのは、裂傷部の瘢痕により白膜が弾力性を失い勃起時に陰茎が彎曲してしまうことであり、 この事でセックス=性交が不可能となることもあります。
勃起時に、痛みが生じるなど、勃起不全の原因ともなり得ます。
これをなるべく最小限とするために吸収糸を用いた縫合が必要です。 折症によって彎曲が生じた時には、 尿道下裂に伴う彎曲を治療する際に行うような反対側の海綿体白膜を縫縮することは、今までの結果から効果的とは考えづらく、 瘢痕を切除し欠損部に皮膚移植をすることが推奨されています。


【陰茎絞扼症】

絞扼症は、自慰行為や自傷行為によりペニスに糸やゴムを巻き付けたり、リング状のものを通したりすることによって生じる外傷の総称。
陰茎の固さを求め、つまり、勃起を得るために、行為に及ぶ事で、絞扼症が生じることが有ります。
また、排尿補助具により起こることもあります。
ペニスに著明な浮腫が生じ、放置すれば虚血となり、最悪壊死に至るため、緊急的に絞扼を解放する必要がある。
その方法として、石鹸水により滑りやすくし糸を浮腫部に巻き付けて細くしてはずしたり、絞扼するものがリング状の場合にはカッターを用いたりもします。

絞扼部より末梢側は循環障害を生、うっ血、浮腫が高度になります。
肉眼的には暗赤色に腫脹します。

持続勃起症となり治療が必要になることもあります。


written by バイアグラを東京で.スカイクリニック