陰部神経ブロック



【陰部神経ブロック】


局所麻酔薬により陰部神経をブロックし、陰部神経を介する遠心性および求心性の情報伝達を遮断するブロック手技。
求心性情報伝達の遮断は主に骨盤内悪性腫瘍の局所進展による陰部神経支配領域の疼痛が内服治療などで制御できない例に施行されることが多い。
遠心性の遮断は、脊髄損傷など陰部神経の核上性障害による括約筋過活動のために起こる自律神経過反射や下部尿路の形態的、 機能的障害が保存的治療で管理不可能な際に施行されることがあるが、片側のブロックでも勃起障害、 便・尿失禁が高率に併発するため、実際に用いられることは少ない。

麻酔科では会陰部の小手術の麻酔や分娩時の除痛手段に用いる。
会陰部から針を刺入する経会陰法と、針を清潔に保ち腟内を傷付けないように配慮したコバック針を用いる経腟法がある。

陰部神経ブロックは、無痛分娩の手技として、一般的です。
欧米では一般的な無痛分娩ですが、本邦では、あまり普及はしておりません。
陣痛が陣痛を呼び、分娩を促す可能性も考えられています。無痛分娩時に、陣痛が停止してしまった例もあり、 欧米においても、無痛分娩を見直そうという、動きもございます。

陰部神経ブロックの同義語として陰部神経遮断術がある。


written by バイアグラを東京で.スカイクリニック