過敏性腸症候群|IBS



【過敏性腸症候群】 IBS:Irritable Bowel Syndrome

「過敏性腸症候群」は、ストレスにより、腹痛や、下痢を生じる病気をいいます。
脳と腸は、密接な関係があり、人間は、ストレスを脳で感じると、それを引き金に、腸の異常を生じる事があります。 多少なりとも、皆さまも、経験があるかもしれません。ストレスや仕事の疲れから、食欲が低下したりしたことはございませんか? 電車の中で、仕事のことを考えていたら、急に腹痛、下痢を催したことはありませんか? 程度にもよりますが、腹痛や下痢などの症状で、日常生活に、支障をきたす場合、過敏性腸症候群と言えます。

症状により、下痢型、便秘型、混合型、その他の型に分類されます。
男性は下痢症状が多く、女性は便秘症状が多いといわれております。

そのほかにも、不眠や不安、うつ病など、胃腸障害以外の症状を呈することもございます。

非常に疾患頻度の高い病気で、日本人の5〜10人に一人が、この病気とも言われております。

過敏性腸症候群の治療は、ストレスからの解放や食事療法(脂っぽいものを避ける、食物繊維を多く摂取する、ゆっくり食べる、等) ですが、最近、男性患者さんでは、薬物療法が有効とされております。
脳がストレスを感じると、セロトニンという物質が分泌され、腸の異常運動を引き起こします。つまり、一つの原因として、セロトニンにより、過敏性腸症候群は、 引きおこされます。
そのためセロトニン受容体拮抗薬が使用されるようになりました。男性患者さん向け下痢型過敏性腸症候群の治療に、有効とされます。 製品名は、「イリボー」(アステラス製薬)です。


【イリボー】

「イリボー」(アステラス製薬製)

イリボーは、本邦ではじめて認可された、男性用過敏性腸症候群の治療薬です。
人はストレスを感じると、セロトニンを分泌し、これが、腸の運動障害を引き起こします。 イリボーの成分は、ラモセトロン塩酸塩で、セロトニン5-HT3受容体拮抗薬です。セロトニンをブロックすることにより、効果を発現致します。
2008年7月に「男性における下痢型過敏性腸症候群」を適応として国内で承認されました。
もともとは、「ナゼア」という、抗ガン剤治療時に生じる吐気止めとして、先に市販されていたもので、用量を低減させ、「イリボー」として市販されました。

イリボーは、男性専用の薬剤ですので、女性患者さまへの適応はございません。

大変申し訳ございませんが、池袋スカイクリニックでは、現在、『イリボー』の取り扱いはございません。


written by バイアグラを東京で.池袋スカイクリニック