糖尿病



【糖尿病】

「糖尿病」。(とうにょうびょう)
糖尿病は、インスリン作用の不足による高血糖により様々な代謝の異常を起こす疾患群です。
糖代謝異常の分類は成因分類と病期による分類があり、成因はa)1型、b)2型、c)その他の特定の機序、疾患によるもの、?)妊娠糖尿病があります。

1型糖尿病は膵臓にあるインスリンを分泌する膵β細胞破壊が特徴で、基本的には治療のためにインスリン注射が必須です。 原因は不祥な事が多いのですが、ウイルス説、環境説、遺伝説など様々な原因が推測されています。 発症原因にも関係しますが、1型糖尿病は、さらに自己免疫による1a型、特発性(原因の不明な)1b型に分類されます。 小児など、若年発症が多いのですが、高齢者での発症も見受けられます。

2型糖尿病は、いわゆる生活習慣病(成人病)による糖尿病です。食生活の乱れや運動不足、肥満などが原因になります。
機序は、インスリンの分泌低下とインスリン抵抗性(インスリンの効きにくさ)の両者が発症にかかわります。
患者さまの背景に遺伝的要素が指摘されておりますが、2型糖尿病の原因遺伝子は単一でなく、複数の遺伝子が関与していると言われております。 しかも、この原因遺伝子を持っているからといって、必ず糖尿病を発症するわけではありません。生活習慣など環境因子が、大きく関わってきます。

その他による糖尿病は、慢性膵炎などのすい臓疾患や肝硬変などの肝臓疾患、薬剤性糖尿病などが、これにあたります。

病期による分類では、高血糖の程度や病態により、正常領域、境界領域、糖尿病領域にわかれます。
糖尿病領域はさらに、インスリン不要、高血糖是正にインスリン必要、生存のためにインスリンが必要(インスリン依存状態)に分かれます。

糖尿病の診断は慢性高血糖の確認が必要です。
空腹時血糖や随時血糖(空腹時血糖≧126mg/dlまたは随時血糖≧200mg/dl)、75g経口血糖負荷試験(OGTT)(2時間値血糖≧200mg/dl)、HbA1cヘモグロビンA1c(国際標準値≧6.5%、JDS≧6.1%) のいずれかを糖尿病型と判定し、2度の糖尿病型を認めた場合、糖尿病の診断に至ります。
その他、正常型(空腹時血糖<110mg/dlかつOGTT2時間値<140mg/dl)、境界型(糖尿病型でも正常型でもないもの)に分類します。

糖尿病が長く続いた場合、網膜、腎臓、神経の障害(三大合併症)や動脈硬化症(心筋梗塞や脳梗塞など)を引き起こします。 また、一部の境界型の方は動脈硬化のリスクが上昇していたり、血糖、HbA1cが共に高い境界型の方は糖尿病に移行しやすいため、 食事、運動療法などによる適切な血糖のコントロールが必要です。

EDもまた、動脈硬化により発症いたします。糖尿病の方はED発症の高リスク群とお考えください。 2007年国民健康・栄養調査1では、糖尿病が強く疑われる人や予備群は2210万人と推計されており、増加の一途をたどっております。いまや糖尿病は国民病です。 糖尿用患者数が増加すると、これに比例してED患者数も増加いたしいます。

2011年8月現在市販されている糖尿病治療薬とバイアグラレビトラシアリスの併用は可能です。
ED治療薬を服用する以外にも、糖尿病合併EDでは糖尿病治療も大切なED治療とお考えください。
糖尿病合併EDの方も当院でお気軽に相談下さい。


written by バイヤグラなら池袋スカイクリニック(東京)