高齢者においてもレビトラ(塩酸バルデナフィル)20mgは安全で効果的である



65歳以上のED患者におけるレビトラ(塩酸バルデナフィル)20mgの有用性

 第20回日本性機能学会東部総会での報告です。
昭和大学藤が丘病院、丸茂健先生等の報告です。
多少の解説を加えながらご紹介いたします。

レビトラ塩酸バルデナフイル)は、速効性や副作用の少なさ、確実な効果を有するED治療薬です。 スカイクリニックでも、多くの方にレビトラを処方させて頂いております。
しかし、本邦では65歳以上の方には、高用量レビトラ20mgの適応がありません。
そこでレビトラ10mgで、十分なED改善効果が認めなかった患者様に、十分なインフオームド・コンセント (説明と同意:適応がないため、このような手順をとっております)が得られた場合対してのみ、レビトラ20mgを処方し、 各年代におけるレビトラ(塩酸バルデナフイル)の有効性と安全性を検討しています。

EDの治療希望で受診した患者のうち、レビトラを処方し、ED改善効果を認めた142例を対象としています。
レビトラ10mg群およびレビトラ20mg群のそれぞれで、44歳以下、44~64歳、65歳以上の3群に分けて、ED改善効果と副作用を検討しています。

レビトラ10mg群は44歳以下が33例、44~64歳が42例、65歳以上が15例であり、 20mg群は44歳以下が16例、44~64歳が18例、65歳以上が18例であった。

患者合併症は、レビトラ10mg群の44歳以下では糖尿病6例,高血圧2例,うつ病1例で、 44~64歳では糖尿病11例、高血圧10例、脂質異常症3例、前立腺肥大症5例、うつ病2例であり、 65歳以上では糖尿病1例、高血圧2例、前立腺肥大症4例、うつ病1例であった。
レビトラ20mg群では、44歳以下で糖尿病7例、高血圧3例、脂質異常症2例であり、 44~64歳で糖尿病6例、高血圧5例、脂質異常症4例、うつ病6例で、 65歳以上では糖尿病2例、高血圧7例、脂質異常症2例、前立腺肥大症4例であった。

レビトラ10mg群の有効性は44歳以下が66.7%、44~64歳が88.1%、65歳以上が73.3%であり、 20mg群はそれぞれ68.8%、77.8%、83.3%であった。
服薬中断例は10mg群の44歳以下の群で1例のみ認められた。その原因は頭痛・ほてり・ねむけであった。 他の副作用はすべて軽微なものであり、認容性が高いと判断された。

ここでは、全年齢を通じてレビトラの効果を認めています。容量が多い方が、ED改善効果も上昇しています。
当然と言えば当然ですね。
注目すべきは、65歳以上の方にも、レビトラ20mgを処方している事です。
ここでの報告では、65歳以上に処方を行った場合でも、安全性に問題を認めていません。
一般的に、レビトラ20mgは、バイアグラ50mgよりも、ED改善作用が強力で、しかも副作用が少ないとされております。 従来の容量で、ED改善効果が不足している方は、65歳以上であっても、レビトラ20mgを試してみる価値はありそうです。
ただし、65歳以上の方でレビトラ20mgの処方を受ける場合、適応外処方となるので、医師と、よくご相談の上、処方を受けて下さい。


レビトラ処方は池袋スカイクリニック.