オゼンピックの偽造医薬品についての注意喚起|池袋スカイクリニック

オゼンピックの偽造医薬品についての注意喚起

池袋スカイクリニック

オゼンピックの偽造医薬品についての注意喚起

2026年2月13日

Table of Contents

オゼンピックの偽造品に関してのアラート|WHO世界保健機関

世界保健機関(WHO)は、2024年6月に、偽造オゼンピック(セマグルチド)に対して医療製品アラートを発令しました。

このアラートは、2023年10月にブラジル、2023年10月に英国(グレートブリテンおよび北アイルランド)、および2023年12月に米国で見つかった3件の偽造オゼンピックに端を発しています。

WHOグローバル・サーベイランス・アンド・モニタリング・システム(GSMS)は、2022年以降、すべての地域で偽造されたオゼンピック(セマグルチド製品)に関する報告の増加を観察しているとしています。

このアラートは、いくつかの報告が確認された後、WHOによって発行された最初の公式通知になります。

オゼンピック(セマグルチド)だけでなく、同成分のリベルサス、同系統のマンジャロ(チルゼパチド)も同様とお考え下さい。

世界的に需要のある薬剤ほどターゲットになりやすい

男性のED治療薬もそうですが、世界的需要のある薬剤ほど、偽造医薬品としてターゲットにされます。

逆説的ですが、偽造医薬品が流通する薬剤は、世界的に需要がある薬剤とも言えます。

オゼンピックはじめ、GLP-1受容体作動薬は、比較的最近市販された、高価な糖尿病治療薬です。高価なため、いわゆる途上国での使用は少なく、WHOでも、高コストが故に、公衆衛生の観点から糖尿病治療薬としては推奨していません。

偽造医薬品の多くは、ネット上で売買されています。糖尿病治療薬として処方される場合は、医療機関で診察を受けた上での処方にになり、偽造品の可能性は、ほぼありません

世界的なオゼンピックの需要増加はダイエット用であり、偽造オゼンピックは、ダイエット目的に使用する需要に応じたものです。

体重のコントロールは全世界的な課題

オゼンピックは、2型糖尿病や肥満の治療に使用される医薬品で、GLP-1受容体作動薬に分類される薬剤です。

成分はセマグルチドで注射剤になります。同成分で内服薬のリベルサスも存在します。

GLP-1受容体作動薬は、食欲を抑制することで、自然と摂取カロリーを低下させ、それによって高血糖を改善、または体重減少を得ることができる、画期的な薬剤として注目されています。

GLP-1ダイエットに使用される薬剤と言ったほうが、馴染みがあるかもしれません。

海外セレブや、イーロン・マスク氏が使用し、ダイエットに成功したり、話題にもなりました。

全世界的に肥満例が増加し、それに伴い、美容上だけでなく、肥満に伴って生じる様々な疾患の増加が危惧されており、人々の体重をコントロールすることが喫緊の課題となっています。

偽造品に騙されないように自分自身で注意する必要がある

偽造医薬品やその有害な影響から身を守るために、ご自身も、偽造品が流通しているとの認識を持ち、注意を払う必要があります。

最近では、オンライン薬局やオンライン専門クリニックと称するサイトで、購入や処方を受けるケースが増加しています。

本邦では、オンライン薬局でオゼンピックやリベルサスを購入することはできません。

また、オンライン専門クリニックであった場合でも、実際に外来診療を行っていない(実店舗での開業していない)ケースや、何の専門性も持たない場合もあります。

ダイエット用に処方してもらう場合は、特に自由診療(保険外診療)であり、医薬品副作用被害救済制度が適応されません。診察を受けた上で、説明に『納得できない』、『違和感がある』など、不信感がある場合は、断る勇気も必要です。

参照:

WHO issues warning on falsified medicines used for diabetes treatment and weight loss

【GLP-1ダイエット】に関する最近の記事

テストステロン(男性ホルモン)低下例に対し、それを補充することはEDを改善する?
テストステロン補充療法とED治療

テストステロン補充療法がEDに与える影響について、さまざまな研究が報告されています。テストステロン補充療法は、EDに効果的なのでしょうか?テストステロン値が低下しているからといって、性腺機能低下症と診断されるわけではありません。ここでは、心血管疾患のリスクを有する男性におけるテストステロン補充療法を検討した大規模試験「TRAVERSE」のサブ解析の結果をご紹介いたします。

Read More »
受動喫煙はEDの原因と成ります
受動喫煙がEDに及ぼす影響

受動喫煙がED(勃起不全)に与える影響についての研究があります。タバコを吸わない男性でも、受動喫煙によるリスクが存在することが明らかになっています。2001–2002年の国民健康栄養調査(NHANES)では、受動喫煙に曝露された非喫煙男性のED有病率が増加することが示されています。血清コチニン濃度が0.60ng/mLを超えると、EDのリスクが1.29倍になるという結果も。あなたの健康を守るために、受動喫煙の影響を知ることが重要です。

Read More »
長時間の座位はEDの原因となる可能性があります
長時間の座位はEDの原因になる?

長時間の座位がED(勃起不全)のリスクにどのように影響するのか、興味深い研究結果が報告されています。マレーシアのクリニックで行われたこの研究では、1日8時間以上座っている男性は、中等度〜重度のEDを発症するオッズが約5.84倍高いことが示されています。運動習慣があっても、長時間座っていることがEDのリスク要因となる可能性があるのです。座位時間とEDの関係について、さらに詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

Read More »
マンジャロによってバルデナフィルの吸収が遅延したと考えられる症例の報告
マンジャロによるED治療薬の効果遅延の可能性

高容量のマンジャロがバルデナフィルの吸収を遅延させたと思われる例を経験したため、注意喚起とともに、ご紹介します。マンジャロやリベルサスといったGLP-1受容体作動薬が、肥満症に対する特効薬として注目されていますが、一部の薬剤の吸収が遅延したり、上部消化管内視鏡検査時の食物残渣の原因となることが指摘されています。現在、ED治療薬の吸収遅延の報告はございませんが、その可能性は十分ございます。そのメカニズムの説明と、ED治療薬の効果を最大限に引き出すための対策を探ります。

Read More »
夜間勤務や交代勤務に睡眠障害が加わった場合、EDの有病率が上昇する可能性がある
夜間勤務者はEDが多い?

夜間勤務者とED(勃起不全)のリスクを検証した研究があります。夜勤や交替勤務を行う男性は、日勤の男性に比べて勃起機能が低下していることが示されています。勤務形態によって生じた睡眠不足や生活リズムの乱れが、勃起機能に影響を与えそうです。また、ここでは、テストステロン補充療法の効果についても考察されています。詳しい内容を知りたい方は、ぜひ続きをお読みください。

Read More »
治療法の有効性は、プラセボ効果を排除した二重盲検試験でなされるべきである
プラセボ(偽薬)効果と二重盲検試験

プラセボ効果とは、薬の有効成分ではなく、治療への期待感や安心感によって症状が改善する現象です。特にED治療においては、心理状態が大きな影響を与えることがあります。二重盲検試験では、実薬とプラセボの効果を客観的に比較し、ED治療薬がプラセボを上回る効果を示すことが確認されています。しかし、低強度体外衝撃波療法では、プラセボ効果の影響を排除することが難しく、科学的根拠が不十分な場合もあります。詳しくは本文をご覧ください。

Read More »