どのED治療薬が有効?|池袋スカイクリニック

どのED治療薬が有効?

池袋スカイクリニック

どのED治療薬が有効?

2026年2月13日

Table of Contents

3大ED治療薬の他にもローカルに流通するED治療薬がある

一般的に、単にED治療薬というと、タダラフィルなどのホスホジエステラーゼ5阻害剤(PDE5阻害剤)のことを指します。

日本国内では、バイアグラ以外にも、レビトラ、シアリスが流通しており、馴染み深い方も、大勢いらっしゃるかと思います。

海外に目を向けると、その地域や国独自のED治療薬が流通している場合もあります。

中には、それらを輸入して、処方を行う医療機関さえ存在しています。

では、実際に、輸入してまで使用すべきほど、勃起改善効果が優れているのでしょうか?

その説明が、疎かになっている場合も、多々あります。

ここでは、各ED治療薬の効果を比較検討したレビューを紹介します。

アバナフィルとは

米国で認可された、4番目のED治療薬。他のED治療薬と同様、PDE5阻害剤に属する薬剤。

商品名はステンドラstendra

アバナフィルは、効果発現が早いことと、食事の影響を受けにくいことが特徴とされています。

1回100mg(最大200mgまで増量可能)を服用します。服用してからおよそ15〜30分程度で効果が発現し、4〜6時間程度持続するとされます。

軽い食事なら効果に大きな影響を与えにくいとされています。

ロデナフィルとは

ブラジル発のED治療薬が、ロデナフィルです。

商品名はヘレバHelleva

一般的には、80mgを、性行為の30〜60分前に服用し、効果の持続は4〜6時間程度とされています。

ややコストが安価であることが特徴です。

軽い食事程度であれば、影響を受けないとされています。

ミロデナフィルとは

韓国発のED治療薬。

商品名はMvixミビックス

一般的には、50mg(必要時100mgまで増量可能)を性行為の30分〜1時間前に服用、およそ6時間ほど効果が持続するとされています。

ウデナフィルとは

こちらも韓国発のED治療薬。

商品名は、ザイデナZydena

一般的には、一回100mgを、性行為の1時間前に服用、約12〜24時間にわたり効果が持続するとされます。

軽い食事なら服用の効果が落ちにくいとされています。

各ED治療薬の効果と副作用

Pubmed、Scopus、Web of Scienceを用い、合計184件、50,620人を対象とする179件のランダム化比較試験が対象とし、解析されています。

まず、すべてのED治療薬はプラセボ(偽薬)に対して、有効であったとしています。

その中でも、最も有効性が高いとされたのが、シルデナフィル(バイアグラ)です。

次点で、タダラフィルが続きます。

アバナフィルおよびロデナフィルは効果が低いとされています。

副作用に関しては、ミロデナフィル150mgは、副作用(特に顔の紅潮や頭痛)が最も多く報告されているとしています。ただし、常用量は50〜100mgなので、判断が難しいです。

シルデナフィル100mgは視覚障害との関連が高く、バルデナフィルおよびウデナフィルは鼻づまりの傾向が強かったともしています。

このレビューでは、シルデナフィルとタダラフィルが推奨

この研究報告では、効果と副作用を鑑みて低用量のシルデナフィルとタダラフィルが最初の治療の選択肢であるべきとしています。

アバナフィル、ロデナフィル、ミロデナフィルについては、有効性の乏しさ、または副作用の多さにより、推奨し難いともしています。

アバナフィルやロデナフィル、ミロデナフィル、ウデナフィルは、第二世代の新しいED治療薬とされることもありますが、その評価は、高くありません。

解析法によって評価は様々ですが、概ね、既存の3大ED治療薬を上回る評価が得られていません。

バイアグラの欠点として、食後の服薬時に効果が減弱することが挙げられますが、後発のED治療薬の多くが、食事の影響の少なさを謳い文句にしている印象があります。

実際のところ、食後に服薬しても効果はあるかもしれないが、100%のパワーを得ることができないと考えた方が良いと思います。同じPDE5阻害剤に属する薬剤であり、分子構造も似通っており、基本的な性格は変わっていません。

あえて3大ED治療薬以外を選択する必要性は乏しい

ED治療薬の世界的なシェアを見れば、どの薬剤が有効であるか、一目瞭然です。

ジェネリックが市販されてからは、そのシェアを正確に把握することは困難ですが、バイアグラ、レビトラ、シアリスで、おおよそ3等分されていました。

米国で4番目に認可されたアバナフィルにおいても、この3大ED治療薬に米国内のシェアが届きません。

製薬メーカーが発表する様々なデータと、市販後調査が乖離することもあります。

例えば、代表的なのは、『食事の影響を受け難い』ですが、実際には、『食事の影響は受ける』ことが、多く経験されています。

患者様の評価が、シェアにつながっていると考えても良いかと思います。

Efficacy and safety of oral phosphodiesterase 5 inhibitors for erectile dysfunction: a network meta-analysis and multicriteria decision analysis

World J Urol. 2021 Mar;39(3):953-962.

DOI: 10.1007/s00345-020-03233-9

【ED】に関する最近の記事

【シルデナフィル】に関する最近の記事

ED治療薬であるシルデナフィルの使用者はアルツハイマー病のリスクが低下する
シルデナフィル使用者はアルツハイマー病のリスクが低い

シルデナフィル使用者はアルツハイマー病のリスクが低いという興味深い研究結果が報告されています。ED治療薬として知られるシルデナフィルは、認知機能に対する効果が注目されており、特にその使用者は、アルツハイマー病のリスクを54%も低下していたとする報告があります。しかし、直接的な因果関係は明らかではなく、生活習慣や他の要因も影響を及ぼすことが考えられています。詳細な研究結果や今後の展望について、ぜひご覧ください。

Read More »
妊孕性(妊娠力)を高めるには、GLP-1ダイエットによる肥満の解消が重要です。
妊孕性はGLP-1ダイエットで向上しうる

GLP-1ダイエットが女性の妊孕性を向上させる可能性があることをご存知ですか?肥満は、妊娠に関するリスクを高める一因とされており、体重管理が不妊治療に重要な役割を果たします。最新の研究では、GLP-1受容体作動薬は、単に妊娠前のダイエットに有効なだけではなく、生殖機能に直接的なプラス効果をもたらすことが報告されています。妊娠を希望する女性にとって、無理のないダイエット治療の最有力候補となりえます。

Read More »
女性の性機能障害の薬物療法についての一般的な解説。本邦未認可の薬剤になります。
女性性機能障害の薬物療法

女性の性機能障害は、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。特に、閉経後の女性においては、ホルモンの変化や心理的な要因が影響を及ぼすことが多いです。フリバンセリンやブレメラノチドなどの薬物療法が注目されていますが、効果や副作用についての理解が重要です。さらに、テストステロン補充療法も選択肢の一つとして考えられています。詳しい情報を知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。

Read More »
女性の性機能障害についての一般的な解説。簡易的なチェックシートあり。
女性の性機能障害について|簡易的なチェックシート

女性の性機能障害は、多くの女性が抱える悩みですが、理解と適切なアプローチが必要です。本ページでは、DSM-5に基づく障害の分類や、身体的・心理的要因、治療法について詳しく解説しています。決定的な父療法はなく、心理・行動療法や生活習慣の見直しなどを行います。気になる症状がある方は、ぜひ専門医療機関での評価を検討してください。あなたの健康と幸福のために、正しい情報を手に入れてください。

Read More »
高血圧はEDと密接に関与しており、治療により発症を予防する可能性がある
高血圧とED

高血圧は、実はED(勃起不全)の発症リスクを大きく高める要因の一つです。日本では約3人に1人が高血圧と診断されており、特に年齢が上がるにつれてその割合は増加します。研究によると、高血圧患者は正常血圧者に比べてEDの有病率が顕著に高く、重症化しやすいことが明らかになっています。高血圧の治療がEDの改善や将来のEDの予防に繋がる可能性があります。

Read More »
アレルギー性鼻炎や花粉症は男女ともに性機能障害となりうる。
アレルギー性鼻炎の鼻症状は性機能障害に繋がる可能性

今や国民病とさえもされるアレルギー性鼻炎。花粉症と言ったほうが馴染みが有るかもしれません。このアレルギー性鼻炎と性機能障害と、負の相関が有ることが分かってきています。特に鼻閉や嗅覚障害は、男性のED、女性の性的興奮などと、強い負の相関が示されています。

Read More »