バイアグラの様々な効果



ブルー


適応

バイアグラ(一般名シルデナフィル)は、ホスホジエステラーゼ5阻害剤(PDE5阻害剤)に分類されるED治療薬です。 レビトラバルデナフィル)も シアリスタダラフィル)も、PDE5阻害剤に分類されます。 このホスホジエステラーゼは、全身に存在します。とりわけPDE5が陰茎海綿体に多いため、その阻害作用を有する本薬剤は、勃起機能改善作用を発揮します。

しかし、上述したように、ED治療薬は、陰茎海綿体以外にも作用してしまいます。それが、副作用となって現れます。 勃起改善作用、副作用以外に、有益な効果はないのでしょうか?

バイアグラ(一般名シルデナフィル)は、原発性肺高血圧症の治療薬として、注目され、使用されております。私は、原発性肺高血圧症で、シルデナフィルを服用していた少女を知っております。 以前は、シルデナフィルは、バイアグラとしてのみ市販されておりましたが、お薬のイメージとして、どうしても負のイメージがありました。 そこで、現在では、“レバチオ”として、原発性肺高血圧症治療薬として、ファイザー社より市販され、広く使用されるに至っております。

そのほか、最近の話題では、北京オリンピックで、ドーピング薬剤としてシルデナフィルを対象に加えようという動きがありました(実際は、ドーピング対象になっておりません)。 これは、シルデナフィルを服用することにより、持久力が向上することが指摘されているためです。 シルデナフィルを服用することによって、全身の血流が良くなり、呼吸による酸素摂取量が増加するためです。このため、競技によっては、好記録が期待できるわけです。 他にも、様々な作用が報告されておりますが、ここでは割愛します。

レビトラ、シアリスでは、このような報告は認めていません。 逆に言うと、陰茎海綿体へ選択性が非常に高く、バイアグラより、副作用が少ないと言えます。 実際に、各薬剤メーカーの報告、使用実績からも、レビトラ、シアリスは、バイアグラに比較して、副作用が少ないと考えられます。 (注;副作用発現は、個人差がございます。御本人様にあった、薬剤の選択をお勧めします)

追加:現在、タダラフィルにも、肺高血圧症の適応がございます。薬品名”アドシルカ”として市販されております。


シルデナフィルやバルデナフィル、タダラフィルに関する最新情報を、文献紹介してご紹介してます。
ご参考下さい。