性行為と心血管系疾患に関する一般的な推奨事項|心臓病患者における性行為に対するステートメント | 池袋スカイクリニック(東京)



性行為と心血管系疾患に関する一般的な推奨事項
- 心臓病患者における性行為に対するステートメント-


  1. 心血管疾患を患っている女性は、避妊法と適切な妊娠時期について、その安全性と適否について相談すべきである。
    (classⅠ;Level of Evidece C)
  2. 性行為の開始、継続を希望する心血管疾患患者は、徹底的な病歴のチェック、運動テストによって評価されるべきである。
    (classⅡa;Level of Evidece C)
  3. 臨床的に心血管合併症のリスクが低いと判断される心血管疾患患者が性行為を行うことは理にかなっている。
    (classⅡa;Level of Evidece B)
  4. 心血管合併症のリスクが低くない、または、リスクが不明な患者に対し、運動耐用能や症状の出現、虚血、不整脈を評価するために、 運動負荷試験を行うことは、合理的である。
    (classⅡa;Level of Evidece C)
  5. 3~5METSの運動を、狭心症発作や呼吸不全、心電図上の虚血性ST変化、チアノーゼ、低血圧、不整脈の発症なしに行える患者は、 性行為が可能と考えうる。
    (classⅡa;Level of Evidece C)
  6. 心血管疾患患者において、心臓リハビリテーションと一般的な運動は、性行為に伴う心血管合併症のリスクを低減しうる。
    (classⅡa;Level of Evidece B)
  7. 不安定で、代償されていない、有症状な重篤な心血管疾患患者は、病状が安定、管理されるまで、性行為はすべきではない。
    (classⅢ;Level of Evidece C)
  8. 性行為により心血管系の症状の出現を経験した心血管系疾患患者は、病状が安定、管理されるまで、性行為はすべきではない。
    (classⅢ;Level of Evidece C)

日常の運動により、無症状または、ごく軽度の症状しか生じない心血管疾患患者は、男女ともに、性行為が可能である。
これには、
(1)Canadian Classification System class 1または2の狭心症患者
(2)New York Heart Assocciation(NYHA) classⅠまたはⅡのうっ血性心不全患者
(3)軽度~中等度の心臓弁膜症の患者
(4)無症状の陳急性心筋梗塞患者
(5)冠動脈血行再建が成功した患者
(6)多くの先天的な心疾患患者、 (7)運動負荷試験において3~5METSの運動を、狭心症発作や呼吸不全、心電図上の虚血性ST変化、チアノーゼ、低血圧、不整脈の発症なしに行える患者
が含まれます。
不安定狭心症や非代償性心不全、コントロールされていない不整脈、有症状または重篤な心臓弁膜症患者などの、不安定または代償されていない心疾患患者は、 病状が安定し管理されるまで、性行為を行うのを控えるべきである。
運動耐用能や心血管疾患のリスクが不詳な患者は、運動負荷試験をを行う事により、運動耐用能や症状の出現、虚血、チアノーゼ、低血圧、 不整脈を評価でき、有用である。

心臓リハビリテーション中の運動トレーニングは、最大運動耐用能を向上させ、性行為中の心拍数の増加を抑制します。
一般的な運動は、性行為により誘発される可能性がある心筋梗塞のリスクを減少させます。
よって、性行為を希望する心血管疾患患者にとって、心臓リハビリテーションや一般の運動を行うことは、合理的な方法になります。

性行為における肉体的な要素の加え、女性患者には、避妊法や妊娠に関する安全性や助言する事を、考慮すべきである。 特に、うっ血性心不全、心臓弁膜症、拡張型心筋症患者である。これらの疾患の場合、経口のホルモン剤による避妊は、合併症として血栓症の危険性を増加させます。 現在、心血管疾患患者における避妊経口薬の使用における注意事項は、閲覧可能となっています。
妊娠は、肉体的な変化をきたし、それは、可逆的ですが、循環動態へ影響を及ぼす可能性があります。 そして、妊娠時には、抗凝固薬であるワーファリンの使用に注意しなくてはなりません。 ワーファリンは、胎児に対して催奇形性、母体に対して出血の危険性を有します。 逆に、不十分な抗凝固療法は、人工弁の急性血栓症、塞栓症などの合併症を引き起こします。


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