肥大型心筋症（hypertrophic cardiomyopathy:HCM)と性行為セックスに関する注意事項

肥大型心筋症（hypertrophic cardiomyopathy:HCM)

1. ほとんどの肥大型心筋症（hypertrophic cardiomyopathy:HCM)の患者は、性行為sexは可能と考えられる。
   （classⅡa；Level of Evidece C)
2. 重度の有症状の肥大型心筋症（hypertrophic cardiomyopathy:HCM)の患者は、症状が安定するまで性行為sexを控えるべきである。
   （classⅢ；Level of Evidece C)

肥大型心筋症（hypertrophic cardiomyopathy:HCM)は、不均質な遺伝による心筋疾患で、若年者の不整脈による心臓突然死の原因疾患として、ほとんどを占めている。 これには、競争力のあるスポーツ選手も含まれます。
およそ70％の肥大型心筋症の患者は、症状の有無にかかわらず、その心臓に、安静時または運動に手誘発される左室流出ロ障害を有していると考えられる。
肥大型心筋症患者において、不整脈を生じうる気質があるかどうか、予想する事は困難です。
運動行為と心室頻拍、心室細動による心臓突然死は関連するため、精力的な性行為sexは、肥大型心筋症患者の突然死を高めるどうか、関心がもたれます。
しかし、実際は、肥大型心筋症患者において、性行為sexが心臓突然死を誘発するといった報告はございません。 これは、肥大型心筋症患者に対する運動に関するレコメンデーションと同様で、強度の競争的な運動行為や、それに類する活動のみ禁止している。

肥大型心筋症においては、残念ながら、ed治療薬の使用は、勧められません。
これは、後の項目で紹介する予定でしたが、このページを見た方に、誤解を与えないよう、記載しておきます。
ed治療薬、つまりPDE5阻害剤を使用した場合、左室流出路の圧格差が増大することと、不整脈を惹起する可能性が指摘されています。
現状では、肥大型心筋症患者におけるPDE5阻害剤の安全性が、確認できておりません。。
バイアグラ、レビトラ、シアリスの使用は、控えてください。

ED薬は池袋スカイクリニック